2025年7月27日 詩篇第83篇
- hccnichigo
- 7月27日
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「神よ 沈黙していないでください。
黙っていないでください。
神よ 黙り続けないでください。」1節
詩篇83篇は、イスラエルの国が周辺諸国の軍事同盟によって脅かされていた時期に作られたものだと言われています。詩人は、国の危機にある状況においても主に祈ったのです。1節の御言葉は詩人の切なる主への祈りです。
イスラエルを滅ぼそうとしている周辺諸国というのは、エドム・イシュマエル・モアブ・ハガル・ゲバル・アンモン・アマレク・ペリシテ・ツロ・アッシリアです。たった一つの国をこのような多くの諸国が滅ぼそうとしているのです。誰がみても勝ち目はありません。イスラエルの逃げ場はどこにあるのでしょうかと思わされます。そこはどこかというと、軍隊よりもずっと強いお方がおられる天の上しかないと解釈者は語っています。
1節の御言葉を読んでいて以前に「沈黙」という遠藤周作の原作によるアメリカの歴史ドラマ映画が思い起こされました。日本でのクリスチャン迫害、踏み絵を行うことができない人々を処刑していくという内容でした。ポルトガル人宣教師達を守るために苦しむ信者達を見て1人の宣教師であるロドリゴは苦悩するのである。その時に、彼の口から出たことが詩篇の作者の祈りと重なった思いがした。
「なぜ神は我々にこんなにも苦しい試練を与えながら、沈黙したままなのか?」
主なる神は、沈黙し続けることがあります。でも、それは決して私たちを見放しておられるわけではないです。神の沈黙は大切なことを導き出す「時」であり、その中で自分自身の信仰を見つめ直すことができると、ある牧師は語られています。ちなみに、「沈黙」の作家である遠藤周作さんが伝えたかったのは、「弱い人」だと言われています。
愛する天の父なる神様。あなたの御名をほめたたえます。私たちは苦難のなかで祈ってもあなたからの応答がない時が多々にあります。そのような時には、自分の弱さを大胆に認め、悔い改めて、御前にでていくことができますように導いてください。感謝して主イエス・キリストの御名によってお祈りします。アーメン

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