- hccnichigo
- 17 分前
「うしろのものを忘れ、前のものに向かって身を伸ばし」(13)
「ただし、私たちは到達したところを基準にして進むべきです。」(16)
獄中にあって自分の死期が近づいているのを感じながら、パウロはいよいよ「復活」への思いを強くします。
パウロの生涯は、苦難に満ちていました。しかし、それらを乗り越える原動力は、福音宣教の実と復活の希望でした。彼の思いは地上のことに捕らわれず、いつも天のことを考えていました。
復活の希望の確かさが、私たちの歩みを前向きにさせます。信仰による前傾姿勢です。
「死ぬこと以外は、かすり傷」と言ったお笑い芸人がいました。苦難の中にある人にとって励ましとなる言葉です。しかし、クリスチャンは、死ぬこともまた益であると言えるのです。なぜなら、それは復活への入口だからです。
しかしこの世は、私たちを後ろ向きにさせようとします。過去の出来事に捕らわれて、それが鎖のように足に絡まり前に進むことができません。しかしイエスの福音は、その鎖を断ち切ります。過去のすべてを赦し、癒し、私たちに自由を与えてくださいます。
私たちの信仰による前傾姿勢は、イエスの十字架の恵みと復活を根拠としています。これがあるから、私たちは前に向かって進んでいけるのです。
あくまでも天を目指して生きていきましょう。
天の父なる神さま
私たちに復活の希望を与えてくださり感謝をいたします。地上の事に縛られないで、天のことを想いながら生きることができますように。私たちが上を向くことができますように、励まし導いてください。
主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン
文:関真士