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2025年4月1日 ヨブ記28章

  • hccnichigo
  • 4月1日
  • 読了時間: 3分

『神の知恵』


 聖書には、神の啓示があります。つまり私たちの創造主たる主はどのようなお方であるかの啓示、説明がされているわけですが、大きく分けると、その啓示方法が二つあるのです。一つはこの自然を通じで、神がお造りになった被造物を、私たちが観察する事によって、そこには神の啓示を見ることができるという一般啓示に対して、もう一つ、特別啓示と呼ばれるのですが、神の御子である、主イエス・キリストを人の子として、この世に送りましたので、主イエス自身が神とはどのようなお方なのかを直接、人間に説明もしくは示された、これが特別啓示であります。


 この28章には、自然を通じての一般啓示に関係しているのではないかと思うのです。人は金や銀を求めて、宝石を求めて鉱山を掘ってゆく、しかし本当の宝であるのは神の知恵で、山や海の深淵は言う「私の中では知恵はない」と海や山を擬人化して、神の知恵は、私たちのところにはないと、うまい表現をしているのです。


 箴言2章にも知恵が登場します。2〜6節抜粋「あなたの耳を知恵に傾け、心を英知に向けるなら、隠された宝のようにさぐり出すなら、そのとき、あなたは主を恐れることをわきまえ知り、神を知ることを見出すようになる。主が知恵を与え、御口から知識と英知が出るからだ。」主を恐れ、神を知ることが知恵と表現されています。そして究極的に、神を知ることは。特別啓示である、人の子としてこの世に来られた主イエスを知ること、主イエスが神の知恵だと思います。


 ヨブ記に戻って、23節「神は知恵の道をご存じであり、神こそ、それがある場所を知っておられる。」こうして神は、はっきりと神の知恵を示すために、主イエスをこの世に送り、主イエスの行ったしるしと主イエスのみことばをもって、自然界で示されている間接的は方法とは、全く異なって、直接に私たちに、神の知恵を示してくださったのです。


 28節『こうして、神は人間に仰られた。「見よ。主を恐れること、これが知恵であり、悪から遠ざかること、これが悟りである。」と』このヨブの言葉は深淵です。彼は、自然界を見て神の知恵を求め、やがて主を恐れること、この恐れるというのは恐怖ではなく、畏れ多いの畏れではないかと思うのですが。神を心から崇める畏れが、知恵であることをはっきりと理解しているのです。


祈り

私たちには、ヨブの時代とは異なって、はっきりと神の知恵である、主イエスのみことばが与えられていますことに感謝致します。山にも海にも神の知恵は隠されていますが、主イエスによってはっきりと神の知恵を頂きました。ありがとうございます。アーメン 

文:森 宗孝


 
 
 

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