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2025年8月23日 詩篇第110篇

  • hccnichigo
  • 8月23日
  • 読了時間: 3分

『右の座』


1節 主は、私の主に言われた。「あなたは、私の右の座に着いていなさい。わたしがあなたの敵をあなたの足台にするまで。」


 日本語でしかも親しい間がらで会話する時、「あなたは」「私は」といった主語を抜かして話すことが多い。そのため日本語を学ぶ外国人は「え、誰が何したの?」と大きな混乱をまねくことがしばしばある。逆に英語を学ぶ時、言葉の順序に戸惑ったことはないだろうか?


 110篇1節で「主は、私の主に言われた」の文。元のヘブル語のこの言葉には動詞がない、というので不思議に思い解説を探った。


 原語のヘブル語では「ネウム・アドナイ・ラドーニー」で、この通りの順に日本語を並べると「御子・御父・御告げ」で、直訳すると「私の主に対する主の御告げ」となり、動詞がないという。もっとわかりやすくすると「父なる神様の御子イエス・キリストについてのお告げ」ということになる。ヘブル語も非常に興味深い。


 詩篇が書かれた頃、まだイエス様はお生まれでない。

あなたは私の右の座に着いていなさい」右の座といえば「使徒信条」にあるように、イエス・キリストである。ここでのあなたはイエスであり、「の右の座」のは神様である。

 神様がイエスの敵を足台にするまで、と読める。イエスが救世主として再臨されるまでの意味となる。神様がイエスというキリスト(救世主)をこの世に拝出されるという預言がここに伺える。この章はイエス様がこの世にお生まれになる預言が書かれている。


 まさに作者はこの言葉を約3千年前に神様から預かっていたのだ、と思うと神様の壮大な計画が垣間見られ感動する。


 一般社会でも「社長の右腕」とか言われるように右側は特に権威権力のある位置である。イエス様は今でも父なる神様の右の座で、私たちのとりなしをしておられる。


天の父なる神様、

 御子イエスを犠牲にして私たちの罪を贖い救って下さったこと、そしてあなたの右の座でイエス様がとりなしをして下さっていることに感謝します。御心が天になるようにこの地にもなりますように。イエス様の再臨を待ち望みます。イエス様の御名により祈ります。アーメン

文:マッカーター政子


P.S.

 同じ日本語での、特に親しい間柄で会話する時、「言わなくてもわかるでしょ」的な曖昧な部分が多い。「気をむ”KY”」もある。これらは日本語特有なのだろうか?英語も日本語も文章では「行間を読む」という所が共通点であろうか。英語しか話さない亡くなった主人との会話で、私は頭にきた時は黙ることにしていた。態度で私が怒っているのは、わかったようだ。3日間(3日が限界)の沈黙後「話してくれないとなぜ怒ってるのか分からない。」と結婚したての頃よく言われた。そうですね、英語だと話さないとわからないのだ。会社でも考えを述べないと、意見(自分)のない人と見做される。一般的に英語では繊細なKYがわからない。話してもわからない時もあるし、人間関係の難しさを未だに学ばされています。感謝です。



 
 
 

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