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2023年4月25日 ゼカリヤ書14章

「主の日」


 4節「その日、主の足はエルサレムの東に面するオリーブ山の上に立つ。オリーブ山はその真ん中で二つに裂け、東西に延びる非常に大きな谷ができる。山の半分は北へ、残りの半分は南に移る。」


 トルコで地震があったように、エルサレムの東側には南北に伸びる断層があって、アジアプレートとアフリカプレートがぶつかっているそうだ。ですからオリーブ山が割れて、エルサレムが高くそびえる地形になる事は現実的にありえると言われています。主の日には、今まで人類が経験したことのないような地震や自然災害が起こると黙示録にも預言されています。


 ゼカリヤ書の最後の3章は、再臨の日、主の日の描写で満ちています。再臨の前の出来事として、すべての国々がエルサレムを攻めると2節には記されている、これはハルマゲドンの戦い(黙示録16章16節)と呼ばれる決戦である。ヘブル語でハル・メギド(メギドの丘)と言われている場所でカルメル山の北に広がるイズレエル平原とそこに流れる小さな川、キション川がこの場所となるにです。


 イスラエルの歴史では様々な主の戦いが、このカルメル山の麓でありました。例えば預言者エリアがバアルの預言者4百人と真の神はどちらかをかけて闘い、雷の神を信じていたバアル預言者達は祭壇の雄牛を焼き尽くす挑戦を受けたがエリアに負けて、民は皆アブラハム、イサク、イスラエルの神を唯一の神としてひれ伏し、バールの偽預言者達はキション川で殺された。主の戦いであった(列王記第一18章)。


 それ以前にも女預言者デボラとバラクがカナンの王の率いる9百両の戦車と戦って滅ぼしている。歴史は繰り返し、ここで再臨された主イエスが、主の日にエルサレムを攻めるすべての国々と戦い滅ぼされるとゼカリア14章1〜3節で預言され、黙示録16章のハルマゲドンの戦いに繋がっているのです。


 実に去る2月4日に私達はこのカルメル山の頂上から、イズラエル平原を見下ろし、メギド丘であるハルマゲドンの場所をしっかりと見て来ました。思ったより小さなキション川なんです。ここにイスラエルに対抗する諸国の軍隊が集まり、エルサレムへの攻撃が始まりますが、白い馬に乗った主イエスと天の軍勢、聖徒達が来るのでしょう。黙示録19章14〜15節「天の軍勢は白くきよい亜麻布を着て、白い馬に乗って彼に従っていた。この方の口からは、諸国の民を打つために鋭い剣が出ていた。鉄の杖で彼らを牧するのは、この方である。また、全能者なる神の激しい憤りのぶどうの踏み場を踏まれるのは、この方である。」 その後主に敵対する兵士達、エルサレム城壁を囲む、恐らくケデロンの谷は、彼らの血で満ち溢れると描写されています。


 ゼカリアは南王国ユダのエルサレム崩壊の後に来た預言者で、ユダヤ人が帰還し第二神殿が建設されようとした頃に、一旦引き揚げた神の臨在が戻る希望を語るとともに、幻の中で、遠い将来の主の再臨、主の日も語っています。


 ゼカリヤ14章に戻り2〜3節 「『わたしはすべての国々を集めて、エルサレムを攻めさせる。都は取られ、家々は略奪され、女たちは犯される。都の半分は捕囚となって出て行く。しかし、残りの民は都から断ち滅ぼされない。』主が出てゆかれる。決戦の日に戦うように、それらの国々と戦われる。」


 この戦いの後に子羊イエスによる千年王国が出来るのだと思います。しかしながらこの王国には永遠の命を戴いている信者と戦いから生き残った者とが雑居しながら王である主に従う事になります、まだ完全ではないのです。恐らくイスラエル民族は、地震の影響で地形が変わったとはいえ、12部族はそれぞれの約束の地を治めるのではないだろうか。16節「エルサレムに攻めて来たすべての民のうち、生き残った者はみな、毎年、万軍の主である王を礼拝し、仮庵の祭りを祝うために上ってくる。」


 主イエスを礼拝する諸国を見るが、その次の節にはエルサレムに来ない氏族の上には、雨が降らない、疫病が下されるとあるので、千年王国には敵対する者たちも残っている事がわかる。それで最後の審判があって、サタンは永久に滅ぼされて、完全なる新天新地が出来るのが聖書が預言する日が来るのです。


祈り

 主よ、主の日は近づいているのでしょうか? 私達はこの世の本当の平和が人の手による政治、経済や科学力によって完成できない事を知っております。全ての物の創造主である主イエスによってしか人の平和は実現しない事を知っておりますが、この世にはまだまだ多くの人、自分の兄弟たちも含めて主を崇める事を知りません。主の日は、私たち信じる者にとっては多いなる喜びですが、主を知らぬ者達には患難の極みとなって行く事でしょう。どうか私たちを聖霊によって導き、1人でも多くの人が主を賛美する事が出来るようになりますように。アーメン


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