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2023年3月3日 ディボーション

ヨナ書3章


 今日の3章には、ニネべの悔い改めが記されています。ヨナは、ニネべの人々に向かって「あと40日すると、ニネべは滅びる。」(4)と預言します。するとそれを聞いたニネべの王様、大臣をはじめ、人々はみな悔い改めたのです。

 ニネべというのは、アッシリア帝国の首都です。つまりユダヤ人から見れば異邦人、しかも敵国です。実際にこの約60年後に、このアッシリア帝国に北イスラエル王国は滅ぼされてしまうのです。

 1章で、主はヨナにニネべに行って預言するように命じます。その時ヨナは、その神の命令に逆らいます。その理由は、異邦人のしかも敵国に神のことばを伝えることを心情的に嫌だったからです。さらには、もしニネべが悔い改めてしまったら…と思ったのかもしれません。つまりニネべに神の恵みが注がれてしまうことを嫌がったということです。

 ですから3章でヨナが預言している時の心情は、決してニネべを救いたいという愛の心ではなく、どうかニネべが40日間悔い改めることをしないで、神に滅ぼされますように、という心だったでしょう。

 そのヨナがニネべに行って預言したところ、案じていた通り? ニネべの人々が悔い改めて、神の裁きを免れることになってしまいました。4章で、ヨナの神に対する不満、怒りが表現されています。

 それにしても、私たちにとって、この人は救われて欲しくない、この人には福音を伝えたくない、この人には「神は、あなたを愛している、赦している」とは伝えなくない、という相手がいるでしょうか。

 韓国は、全世界に宣教師を遣わしていますが、日本にもたくさんの宣教師が来られました。私も実際に直接聞いたことがありますが、多くの宣教師は、日本にだけは行きたくないという思いを持っていました。

 それは韓国の反日教育の影響もあるでしょうが、事実として日本が第二次世界大戦下に、韓国を日本に併合して、名前、言葉、文化を奪い、特に神社参拝を拒否したクリスチャンに対しては多くの殉教者を出すという苛烈な迫害がありました。そのような民族的な歴史を負っている韓国の人は、日本に対して、神の愛と赦しを語ることに心情的についていけない、拒否反応が起こることはやむを得ないでしょう。

 しかし、多くの宣教師は、日本の罪を赦せないという罪を悔い改めて、神から日本への愛をいただいて来日していたのです。そして日本人を愛し、赦し、仕えてくださったのです。

 私自身、その人を、そのグループを、その民族を目の前にした時に、神の愛と赦しを伝えることを躊躇するような相手がいるだろうか? 今のところ、思い当たりません。しかし、これからも文字通り「すべての人に」福音を伝えていく者でありたいと願います。それを妨げる、民族主義、レッテル、先入観、プライド…などすべてを取り去ってくださいと主に祈ります。

 天の父なる神さま。

 あなたの恵みを感謝します。ヨナはニネべの人々に神のことばを伝えること、悔い改めて救われることを嫌がりました。主よ、私たちの心を探ってください。ヨナと同じような心があるでしょうか。

 もしあなたの福音を伝えることを妨げるものが私の内にあるなら、それらをすべて取り去ってください。そして、喜びをもって福音を伝える者としてください。

 主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン


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