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2023年10月11日 レビ記27章

「人が人間の評価額にしたがって主に特別な誓願を立てるときには」(2)


 この「誓願」ということばが、この27章のキーワードです。人が、主に対して何だかの誓いをする場合、その誓いを守る保障として、自分自身、家畜、持ち家、畑などを主に献げます。もし、その誓いを守ることが出来なければ、その献げたものの評価額を支払うという事です。

 おもに幕屋における奉仕が念頭にあったようですが、例えば、私は主の働きのために「**をします。」と誓った場合、もしそれが出来なかった時には評価額に応じた額を支払わなければならないということです。

 

 この誓願ということばは、今日私たちが使っている「コミットメント」ということばに意味が近いと思います。このコミットメントということばは、日本語に訳しづらいのですが、「責任を伴う応答」という意味になります。

 

 私たちは、安易に主に対してコミットメントをしない方がいいかもしれません。「主よ、あなたにすべてを献げます。私を主のご用のためにご自由に用いてください。」という祈りは素晴らしいものです。ただし主は、それを文字通りに受け取り、その通りにあなたを自由に用いはじめます。その時に「いや、私はこの道は嫌だ、この働きは嫌だ」とは言えないわけです。

 もし誓願(コミットメント)を果たせなければ、レビ記の時代であれば、評価額に従って支払わなければならなかったのです。

 それくらいに、主に対して誓うことは、リアルであったということです。


 マタイ福音書5章34節~37節「しかし、わたしはあなたがたに言います。決して誓ってはいけません。すなわち、天をさして誓ってはいけません。そこは神の御座だからです。地をさして誓ってもいけません。そこは神の足台だからです。エルサレムをさして誓ってもいけません。そこは偉大な王の都だからです。あなたの頭をさして誓ってもいけません。あなたは、一本の髪の毛すら、白くも黒くもできないからです。だから、あなたがたは、『はい』は『はい』、『いいえ』は『いいえ』とだけ言いなさい。それ以上のことは悪いことです。」


 私たちは、自分の意志で表明したことに対しての責任ということを思います。出来ないことをその場の勢いで「やります」と言ってしまうことへの警告です。それだけ私たちの神への告白は重要だということです。

 一言で言えば、神のリアルです。私たちは、祈りながら、実際にその祈りを神がリアルに聞いていてくださるということを、どこまで本当にリアルに分かっているのかと思います。

 祈りながらも、その祈りがリアルに神に聞かれていることを信じないで祈っていることもあります。ある人々が雨乞いの祈りを捧げていましたが、誰一人傘を持っていなかったということです。

 神は、私たちの祈りを聞いていてくださいます。ですから私たちは、慎重かつ大胆に祈っていく者でありたいと思います。


 天の父なる神さま

 あなたは、私たちの祈りを確かに聞いていてくださることを感謝します。あなたのリアルをもっともっと見せてください。また私たちがコミットメントした事に対して、それを実行できるように、聖霊が私たちを助けてください。

 主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン


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