イスラエルの民は、エジプトの地で増え拡がりました。そのためにエジプトの王は、やがて国がイスラエル人に乗っ取られるかもしれないと恐怖を抱いたのです。そこで取った政策が、苦役を与えて生活を苦しいものにし、さらに産まれた男子を殺すというものでした。
現在でも、移民政策というのは難しいものです。米国は、移民国家として移民を受け入れながらも、増え過ぎないようにバランスを取るために、移民政策を常に変えて来ました。
しかし、このエジプトの王による暴挙を霊的に視てみるならば、これは、神の選びの民としてのイスラエルをこの世界から抹殺するという、サタンの働きでもあります。このイスラエルを通して神のご計画は成り、やがて救い主が誕生するのです。
世界の歴史の中で、ナチスによるホロコーストはもちろん、イスラエルは常に抹殺の危機を経験してきました。今も反ユダヤ主義は根強く存在します。
このような中にあって、助産師たちは王の意向に背いて男子の赤ん坊を助けました。神が、この助産師を祝福したのは合点がいきます。
そして、ついにファラオは「生まれた男子はみな、ナイル川に投げ込まなければならない。」(22節)と命じました。
どんな手段を取ろうとも、イスラエルを抹殺しようとする執拗なまでの動きです。しかしこの後、ナイル川に流されたモーセが助け出され、この出エジプトの物語が始まるのです。
私がここから学んだことは、神は、人の悪、罪でさえも、神の計画のために用いられるということです。モーセは、ナイル川に流されたからこそ王妃に拾われていくのです。
そう考えると、私の人生の悪、罪、それが他者のそれであっても、自分のそれであっても、そしてその悪と罪が破壊、分断、傷をもたらしたものであったとしても、神はご自身の計画を成し遂げられるのです。
この神に信頼して、これからも歩んでいきたいと思わされました。
天の父なるさま。
あなたの計り知れない、偉大なご計画を感謝します。あなたは、私の悪、罪でさえも、良い計画に変えてくださることを感謝します。
どうか私の人生におけるあなたの計画のすべてが成し遂げられますように。主よ、あなたを信頼いたします。感謝します。
主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
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