top of page
  • HCCnichigo

2023年7月29日 出エジプト記1章

 イスラエルの民は、エジプトの地で増え拡がりました。そのためにエジプトの王は、やがて国がイスラエル人に乗っ取られるかもしれないと恐怖を抱いたのです。そこで取った政策が、苦役を与えて生活を苦しいものにし、さらに産まれた男子を殺すというものでした。

 現在でも、移民政策というのは難しいものです。米国は、移民国家として移民を受け入れながらも、増え過ぎないようにバランスを取るために、移民政策を常に変えて来ました。

 しかし、このエジプトの王による暴挙を霊的に視てみるならば、これは、神の選びの民としてのイスラエルをこの世界から抹殺するという、サタンの働きでもあります。このイスラエルを通して神のご計画は成り、やがて救い主が誕生するのです。

 世界の歴史の中で、ナチスによるホロコーストはもちろん、イスラエルは常に抹殺の危機を経験してきました。今も反ユダヤ主義は根強く存在します。  

 このような中にあって、助産師たちは王の意向に背いて男子の赤ん坊を助けました。神が、この助産師を祝福したのは合点がいきます。


 そして、ついにファラオは「生まれた男子はみな、ナイル川に投げ込まなければならない。」(22節)と命じました。

 どんな手段を取ろうとも、イスラエルを抹殺しようとする執拗なまでの動きです。しかしこの後、ナイル川に流されたモーセが助け出され、この出エジプトの物語が始まるのです。


 私がここから学んだことは、神は、人の悪、罪でさえも、神の計画のために用いられるということです。モーセは、ナイル川に流されたからこそ王妃に拾われていくのです。

 そう考えると、私の人生の悪、罪、それが他者のそれであっても、自分のそれであっても、そしてその悪と罪が破壊、分断、傷をもたらしたものであったとしても、神はご自身の計画を成し遂げられるのです。

 この神に信頼して、これからも歩んでいきたいと思わされました。


 天の父なるさま。

 あなたの計り知れない、偉大なご計画を感謝します。あなたは、私の悪、罪でさえも、良い計画に変えてくださることを感謝します。

 どうか私の人生におけるあなたの計画のすべてが成し遂げられますように。主よ、あなたを信頼いたします。感謝します。

 主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。


閲覧数:33回

最新記事

すべて表示

「モーセは天幕に入ることができなかった」 日本の神社がここで示されている幕屋の構造と似ている事に気づかれたでしょうか。神社の鳥居がなぜ赤いのかは分かりませんが、出エジプトでイスラエルの民が門柱を羊の血で塗った事を思い起こさせませんか。神社の境内に入ると手水舎(ちょうずや)で清めます。幕屋にも洗盤があって身を清めます。香をたてるのは幕屋の祈りを捧げる香壇を思い出させるし、賽銭箱で拝むのは略式参拝、そ

幕屋の完成 いよいよ、幕屋が完成します。ユダヤ暦の1月、新年のニサンの月の第一日に幕屋を設営します。これは私達の太陽暦での3~4月に当たるわけですが、やがてこのユダヤ暦で新年の15日から21日の日没まで過越の祭りが行われます。 大祭司の胸当てエポデには12部族を表し、荒野でのそれぞれ幕屋の周りにの宿営と行進する順番通りにエポデに組み込まれてゆくわけですが、それぞれの宝石と代表する部族には深い意味が

『女たちによる献げもの』 アイゾン直子 ベツァルエルは次にアカシヤ材で祭壇を作り、青銅で壺、十能、鉢、肉刺し、火皿といった祭壇用具、続いて洗盤、庭を作ったことを報告しています。彼はオホリアブと共に、主が命じた通りにそれらを作りました。さらに彼は使用した材料についても報告していますが、その量に驚かされます。金は約1トン、銀は約3.5トン使用したことが書いてあります(パスターまことの聖書通読一日一生参

bottom of page