「イスラエル、家族全員とエジプトへ旅立つ」
イスラエルは、エジプトから帰ってきた子たちの話を聞いて、ヨセフがまだ生きていることを知り、死ぬ前に彼に会いに行こうと決心するのである。彼は、愛する息子ヨセフが生きていることを知ってどれだけ嬉しかったことでしょうか。親というものはそういうものである。亡くなっていても生き返るのではないかという思いが馳せることすらあるのだ。
旅の途中ベエル・シェバに来たとき、ヤコブは父イサクの神にいけにえをささげた。神にいけにえをささげるには必ず何か目的がある。ヤコブもエジプトに行くのが神の御心なのかを知るためにいけにえをささげて祈ったのである。そして、神は夜のまぼろしの中で、「ヤコブよ、ヤコブよ」と二度呼ばれて、3節抜粋「わたしは神、あなたの父の神である。エジプトに下ることを恐れるな。わたしは、そこで、あなたを大いなる国民とする。」と言われた。
さらに4節では、「このわたしが、あなたとともにエジプトに下り、また、このわたしが必ずあなたを再び連れ上る。そしてヨセフがその手であなたの目を閉じてくれるだろう。」と述べられたのである。なんという神の約束でしょう。自分の将来のことまで、神が計画してくれておられるのである。ヤコブは心おきなくエジプトに向かったのである。これだけ神に愛されたヤコブは、神を絶対的に信頼し、委ねて、従っていったからこそ、神もヤコブの心にある祈りにこたえてくださったのです。
そして、ゴシェンの地でヤコブとヨセフの感動的な再会のシーンは忘れもしない。学生の頃、その場面を映画で見た時はおもわず感極まって泣いたことを覚えている。二人はとても嬉しかったことでしょう。特に年老いたヤコブの言ったことが心に響いた。
「もう今、私は死んでもよい。おまえがまだ生きていて、そのおまえの顔を見たのだから。」30節抜粋。
主よ、何事も諦めずに、最後の最後まであなたにより頼み、祈っていくことができますように導いてください。感謝して主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン
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