11章は、ノアの洪水以来の大混乱から、民族の離散が始まり、アブラハムの登場の準備が記されている。
全地に一つの話ことば、一つの共通のことばが生まれたが、神は、人間のことばを混乱させ、意思が通じないようにされたのである。人間は、れんがを作ったり、漆喰の代わりに瀝青(天然のアスファルト・タール・ピッチなど、黒色の粘着性のある物質の総称)を用いたりして賢くなって、高慢になり、自分たちのために天に届く塔を建てようとしたのである。
これが、バベルの塔と呼ばれたものである。神は、このような人間の高慢な態度をとどめようとされて人間のことばを混乱させ、意思が通じないようにされたのである。それが神の裁きであるのです。そして、神は、人々を地の全面に散らされたのである。
10節は、ノアの息子セムからアブラハムまでの系図がずらっと記されている。系図をみて他の人達の寿命を検索したら、アブラハムは175才、イサクは180才、ヤコブは147才、ヨセフは110才、モーセは120才となっていた。
27節のテラの歴史に目が留まった。なぜなら、そのテラから信仰の父と呼ばれ、又、イスラエル民族の先祖であるアブラハムが生まれたのである。当時はまだアブラムと呼ばれていた。神は、ノアの時代に一度人類を滅ぼされて後、何とかしてこの罪ある人間を救おうとされ、アブラハムを選ばれたのである。
アブラハムのカナンに向かう旅路は、モーセやヨシュアのように勝利者としての入国ではなく、難民の先駆でもあったと言われている。
天の父なる神さま。今日のみことばを感謝します。高慢になった時は悔い改めの道へと示して、導いて下さって感謝します。感謝して主イエス・キリストの御名によって祈ります。
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