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2022年5月3日 ディボーション

イザヤ書3章


『エルサレムのつまずき人のつまずき』


 あたりまえの話だが、この世は男と女でできている。そして人類の歴史を顧みると男が堕落すれば女も堕落せざるおえない。男が腐敗すれば女が純潔を保ち続けることは出来ない、2人はひとつであるから。イザヤはエルサレムのつまずきをシオンの娘たちの高ぶりとして描いている。これはエルサレムでは男も女も風俗が乱れソドムのようになってしまったことへの嘆きだ。神の教えから完全に離れている人の様子を指している。

 3章18〜21節「その日、主はもろもろの飾りを除かれる。足飾り、髪の輪飾り、三日月型の飾り物、耳輪、腕輪、ベール、頭飾り、くるぶしの鎖、飾り帯、香の入れ物、お守り札、指輪、鼻輪、」いかにシオンの娘達が着飾っていたかと想像するが、これは昔だけでなく今の東京、ニューヨーク、パリの様子と変わらない。現代社会に風俗の乱れは浸透してしまっているがこれは男も女も同罪である。神への反逆の結果がソドムであり現代に及んでいる。    

 鼻輪と言えば、長女が大学生の時に女子学生寮の社交組織ソロリティー寮に入ろうとして「面接の時印象に残るようにするにはどうしたら良いと思う?」と聞かれて、良い服とか耳飾りはありふれて目立たないから鼻輪にしたらと答えてしまったら、本気で鼻輪を用意したので慌てて止めた事があった。しかし鼻輪も足飾りも当たり前で個人の自由と全てが自己の自由が優先してなぜ悪いのかとこの世は声高々に自由をもとめる。本当の自由って何だろうか。その日主はもろもろの飾りを取り除かれる。自己中心を取り除かれる。

 預言者イザヤは、この時代のユダヤ人が神から離れ風俗が乱れきっている姿を遊女にたとえながら、神の裁きがあると彼の時代からさらに200年以上先の出来事であるバビロン捕囚、シオンが踏みにじられることを預言している。

 25〜26節「あなたの男たちは剣に、あなたの勇士たちは戦いに倒れる。シオンの門は悲しみ嘆き、さびれ果てて地の上に座す。」しかしシオン・エルサレムが裁かれたのはバビロン捕囚だけではなく、主イエスが十字架にかけられた後の紀元70年にローマ兵によってエルサレム神殿は破壊されシオンは嘆き苦しんでいる。それだけではなく、やがて来ようとしている終末時代もここに預言されている。

 13節「主は論争するために立ち構え、もろもろの民をさばくために立たれる。」とあるのは最後の審判を思い起こす。8節「これは、エルサレムがつまずき、ユダが倒れたからであり、彼らの舌と行いが主に背き、主の栄光の現れに逆らったからである。」この章だけ読む限りこの世は裁かれるだけで、希望がある様には思えないが神の判決は人の裁判による判決とは異なっている。

 イザヤ1章18節抜粋「ー主は言われるーたとえ、あなたがたの罪が緋のように赤くても、雪のように白くなる。」ここにはどのように我々の真っ赤な罪を白くして下さるのか、神のとられる方法は残念ながら1章には描いておりませんが幾つものヒントがイザヤ書には秘められている。7章14節「それゆえ、主は自ら、あなたがたに一つのしるしを与えられる。見よ、処女が身ごもっている。そして男の子を産み、その名をインマヌエルと呼ぶ。」9章1節抜粋「異邦の民のガリラヤは栄誉を受ける」、続いて6節『ひとりのみどりごが私たちのために生まれる。ひとりの男の子が私たちに与えられる。主権はその肩にあり、その名は「不思議な助言者、力ある神、永遠の父、平和の君」と呼ばれる。』

 イザヤ書は救い主イエスの誕生が預言されています。


 話はイザヤのビジョンに戻りますが、つい最近宇宙に打ち上げられたのはハッブル望遠鏡の後継となるジェームス・ウェブ宇宙望遠鏡で、これからさらに夜空に広がる惑星の生い立ちが次々に解明されてゆく事と思います。さて我々が見ている夜の星は何万光年も離れているものやもっと近い惑星もある事をご存知だと思いますが、どちらも距離に関係なく我々の目には輝いて見えています。恐らく預言者イザヤも他の預言者達も与えられたビジョンは距離と時間に関係なく輝く星のように、これから起ころうとしているバビロン捕囚やエルサレムの崩壊、主イエスの初臨、再臨の主イエスによる千年王国が同じように脳裏に輝いて見えてそれを言葉にして描いているので、時系列順に見たビジョンでは無い事を覚えて下さい。ですから預言書は我々には難しく思えるのかもしれません。これからのイザヤ書の学び少しずつ望遠鏡で解明してゆきましょう!


祈り

 預言者イザヤのビジョンを学ぶことに心から感謝しております。主イエスは特にイザヤ書と詩篇を引用されて話されておられますので、主イエスをもっと深く知ることはイザヤ書や詩篇を学ぶことです。主を深く知ることは信仰が深くなる事に繋がります機会が与えられた事に感謝致します。自分も個別にイザヤ書の学び会を始めたいと願っておりますが一緒に学ぶ仲間が増えますように、聖書は奥深くて未熟な私達には困難がありますが喜びを持って学ぶことができますように。


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