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2022年5月27日 ディボーション

イザヤ書 27章


 今住んでいる家を買った時には、一面が土で覆われただけの殺風景だった裏庭。私たち夫婦はまず最初に芝生を植えた。それから、バナナやレモン、タンジェリンの木、ブーゲンビリア、ランタナ、ハイビスカス、ローズマリーにモンステラ、いろんな植物を植え、石やレンガで花壇を作って花の種を蒔いた。

 10年前は単調で趣のなかった庭が、今では色とりどりの花が咲き誇り、おいしい実がなり、小鳥たちは枝にとまって楽しそうにおしゃべりしている。


 花や樹木を育てるには、労力と時間が必要になる。

 土づくりから始まって、種や苗の植え付け、長すぎるツルや枝を切り取る剪定や、害虫退治、葉っぱのカビ対策、とても手間がかかる。

 日陰を好む花もあれば、日陰では育たない花もある。強風で倒れてしまう木もあれば、根腐れを起こして病気になる木もある。

 一見、調子の悪そうに見える植物でも、水やりの頻度や日照時間を加減したり、試行錯誤を重ねながら手を加えていると、元気によみがえることが多い。生命力ってすごいなと思う。


 ぶどう畑について。少し前のイザヤ5章では、神様に背いて酸っぱいぶどうを作ってしまった人々に対する嘆きが歌われていた。この27章では、麗しいぶどう畑について歌え、と書かれている。

 ぶどう畑を見守る神様は、このように言われる。

「わたし、主はそれを見守る者。絶えずこれに水を注ぎ、だれも害を加えないように、夜も昼もこれを見守る。」(3節)

 主は、私たちを、良い実を結ぶ人間へと育ててくださる。そのために、休むことなく私たちを見守り、手をかけてくださる。

 それぞれに個性があり、みんな違っている私たちひとりひとりを、主は、よく観察し、その人に必要なものを、必要なだけ、必要な時に、お与えになる。


「あるいは、もしわたしという砦に頼りたければ、わたしと和を結ぶがよい。和をわたしと結ぶがよい。」(5節)

「和」という漢字には、おだやか、なごやか、あわせる、まとまる、対立や疎外がなく協力しあう、争いをやめて仲直りする、という意味がある。

 神様と「和を結ぶ」ことによって、酸っぱいぶどうではなく、甘いぶどうの実を結ぶ人間へと変えられる。

 時間をかけてゆっくりと私たちを育ててくださる神様に、感謝して祈ります。


「時が来れば、ヤコブは根を張り、イスラエルは芽を出し、花を咲かせ、世界の面を実で満たす。」(6節)


 愛する天のお父様。あなたのぶどう畑に集められる者が、皆、良い実を結ぶことができますように。私たちの霊的な成長に必要なものを与え、不要なものは取り除いてください。あなたが創造された世界が、美しい花と良い実で満ちあふれますように。造り主である神様に感謝してお祈りします。アーメン

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