top of page
  • hccnichigo

2022年5月25日 ディボーション

イザヤ書25章 

 

「楽しみ、喜ぼう!」

 

 その日、人は言う。「見よ。この方こそ、待ち望んでいた私たちの神。私たちを救ってくださる。この方こそ、私たちが待ち望んでいた主。その御救いを楽しみ喜ぼう。」(9節)

 

 この預言は、まさに「メシヤ預言」で、「その日」とは、メシヤ=救い主が来られる日であり、「この方こそ」とは、まさに救い主イエス・キリストのことである。

 2節から5節には「横暴な者たち」、すなわちユダヤ人の敵である国々が廃墟とされるということが記されている。

 しかし、6節以降では「万民のために」が繰り返され、9節のメシヤ預言に続く。待ち望んでいるメシヤは、ユダヤ人だけのメシヤではなく、万民のメシヤだということが預言されているのだ。

 

 私たちは、人々が待ち望んでいたメシヤが来られた、AD紀元後の時代に生きている。BC(Before Christ)の時代、救い主のいない時代に生きていた人々の心境とはいかなるものだろうか。

 それに対して、救い主イエス・キリストがおられるという今を生きている私たちは、どれだけ恵まれているのだろうか。

 私たちは「その御救いを楽しみ喜ぼう。」という預言が成就した今を生きているのだ。いにしえの人々が待ち望んでいた「その日」を私たちは生きているのだ。ならば、もっと楽しみたい、もっと喜びたい。 

 今私たちが頂いている「救い」ということが、どれだけ素晴らしことなのか、もっともっと実感したい。

 

 しかし10節から12節には、モアブに対する厳しい裁きが宣告されている。ここまでの預言と内容がガラッと変わるので、イザヤ書は難しいと思われてしまう。

 これは、待ち望んでいるメシヤが来られても、「おまえの要塞、そそり立つ城壁」(12)があるので、つまり「高慢」なので、メシヤを受け入れることをしないで、自らに滅び招く人々がいるということを表している。

 それは、イエスが来られた時の、パリサイ人、律法学者たちを指し示しているのだと思われる。

 この要塞、城壁は、防衛のためにある。彼らの高慢さとは、神への恐れに基づいた防衛の壁なのだ。その壁が高慢という名の城壁となり要塞を造り出す。

 私たちの高慢さは、たとえ目の前にあれだけ待ち望んでいたメシヤが立たれても、それに気づかない、むしろ迫害する立場に立ってしまうという悲劇を生みだす。

 私たちは、イエスの救いを楽しみ喜ぶ者か、それともモアブのように城壁と要塞に閉じこもってメシヤを拒絶する者か。

 イエスの十字架の愛は、恐れを締め出す(1ヨハネ4:18)とある。主の十字架を仰ぎ見て、その十字架に現わされた神の愛のゆえに、恐れなく、救い主を受け入れたいと心から願う。

 

 天の父なる神さま

 モアブのように、パリサイ人、律法学者のように、あなたに対して、城壁や要塞を持つことがありませんように。十字架の愛にかけて、ありのままで、何の防衛もなく、主の御前に立つことが出来ますように。

 そして、あなたの救いを喜び、楽しむ者でありますように、どうぞ導いてください。 主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。


閲覧数:33回

最新記事

すべて表示

2022年12月31日 ディボーション

ダニエル書 9章 『御心ならば』 ダニエルはエレミヤの預言により、捕囚が70年間であることを知り、あと3年でその期間が終わることを悟った。と同時に、同胞が犯してきた罪に思いを巡らせた。イスラエルの民が幾度となく神さまを裏切ったこと、偶像崇拝で聖都を汚したこと、エルサレム神殿を荒廃させてしまったこと、なにより神さまが用意してくださった悔い改めのチャンスを受け取らなかったこと。 「そこで私は、顔を神で

2022年12月29日 ディボーション

ダニエル書7章 『ダニエルの見た夢』 ダニエルの見た夢は、4頭の大きな獣であった。2章でネブカドネツァル王が見た像の夢と似通った幻である。第1の獣は獅子のようなもの、第2の獣は熊に似たもの、第3の獣は豹ににたもの、そして第4の獣は大きな鉄の牙を持った恐ろしく不気味なものであった。それは、地上にいる獣と比較することができないほど恐ろしく、最強で、ものすごかったのである。まるで黙示録の中にいるようだ。

2022年12月26日 ディボーション

ダニエル書4章 『聖霊によって変えていただく』 アイゾン直子 ネブカドネツァル王は、数々の奇跡を目の当たりにした結果、イスラエルの神を褒めたたえるようになりました。しかし、唯一の神として認めることはできませんでした。彼は自分が神に等しい者と思っていたのかもしれません。そんな栄華を極めた生活の中、彼はある夢を見ます。そしてその不可解な夢を恐れた王は、呪法師や呪文師、占星術師たちに話しますが、誰も夢の

bottom of page