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2022年5月22日 ディボーション

イザヤ書 22章


『幻の谷についての宣告』


 幻の谷というのはイスラエルの首都エルサレムのことである。エルサレムに対するさばきの宣告が語られている。エルサレムの民は、戦争の武器や水源の確保、城壁の補修などは人間が全てやったものであると、おごり高ぶっていたのである。かれらは罪の悔い改めをしなかったのである。イザヤは、自分の国民のその様子をみて激しく泣きたいと述べている。-4節-


 シェブナとエルヤキムの二人の人物が登場する。

シェブナは、宮廷をつかさどる執事の役職についていたが、彼は、自分の栄誉を残そうとして豪華な墓を建てようとした。神は、高慢になっている彼をその地位から引き降ろすと言われておられるのである。18節で彼の結末が述べられている。高く掲げられるお方はただ一人、万軍の主のみであるということである。


 エルヤキムはヒルキヤの子で忠実な神のしもべであった。シェブナは高慢であったがエルヤキムは政府の要職で高い地位にありながらも、神の御前にへりくだり、神のしもべとして自分に与えられた立場を忠実に貫いたのである。それで、神は、シェブナに与えられていた権威や地位がこのエルヤキムに与えられるというのである。神は、すべてをお見通しである。私達も、神の前にへりくだり、忠実に従っていくことではないだろうか。


 だが、このエルヤキムも、神の目から取り除かれるのである。


 私が、この22章で最も注目された箇所は、23節と25節である。


「わたしは彼を杭として、確かな場所に打ち込む。彼はその父の家にとって栄光の座となる。」23節

「その日ー万軍の主のことばー確かな場所に打ち込まれた杭は抜き取られ、折られて落ち、

その上にかかっていた荷も取り壊される。―主はそう語られた。」25節


 何ということでしょうか、一度打たれた杭が抜き取られて、折られて落ち、その上にかかっていた荷も取り壊されるというのである。よくわからなかったので、ある牧師の注解釈を読んでみて納得した。どういうことかというと、さすがのエルヤキムも親戚縁者が押しかけ、あまりにも彼に依存するため、彼の政治を駄目にするような腐敗をもたらしたのであろうということである。エルヤキムも又、他者によって神への忠実さを奪われてしまったのであろう。これは、現在の私達にも考えさえられることである。だが、私達は、イエス キリストを救い主として受け入れ、神の子とされたので、一度打たれた杭が抜き取られて、折られて落ちるということがないのである。なぜなら、罪をおかしたら悔い改めることができるという特権が与えられているから。いつでも悔い改めて神の前に立ち返らせて頂けるのである。感謝である。


祈り

愛する天の父なる神さま。

高く掲げられるのは、ただ一人、あなただけです。忠実にあなたに従っていくことができるような者としてください。日々の悔い改めの中で、義なる者として変えられいただけますようにしてください。感謝して主イエスキリストの御名によってお祈りします。 アーメン


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