top of page
  • hccnichigo

2022年5月16日 ディボーション

イザヤ16章


『神は愛 』


「それゆえ、わたしのはらわたはモアブのために、わたしの内臓はキル・ヘレスのために、竪琴のようにわななく。」(11節)

 

 神は、いよいよモアブの国に対し、さばきを下される。そしてそのことは、三年のうちに起きると告げられた。しかし神は、決してそれを喜んでおられるわけではない。

それどころか神は、身も心も張り裂けんばかりに、悲しんでおられる。

 

 イエス・キリストを知らないで、この世を去った人たちのたましいはどこに行くのか、という質問に対して、答えはない。なぜならそこは、神のみが知り得る領域だからである。

 

 私は、クリスチャンになったばかりの頃の集会で、「クリスチャンでない私の両親は、天国に行けない」と言われたことがある。かなりショッキングな教えであった。神は愛なるお方であるとだけ、信じていた私にとって、その真逆となるような神のさばきを、当時の私は受け入れることができなかった。

 

 その後、「クリスチャンではない人は天国に行けない」という言葉は私の中で呪いの言葉になり、それが真実なのかを模索することが、私の信仰生活のベースとなっていった。        

 

 そして10年後、父が突然この世を去った。通夜に駆けつけた私がまずしたことは、キリスト・イエスを知らないで死んでしまった父のための、悔い改めの祈りであった。父の遺体が眠る棺桶の前にひざまづき、何度も何度も、悔い改めの祈りをした。そして、私の信仰のゆえに、どうか父のたましいを救ってください、と祈った。

 

 しかし頭の中では、「クリスチャンでないなら、天国に行けない」という言葉に苛まれ、父のたましいは行くあてもなく、いつまでもさまよっているような恐怖心に駆られる毎日であった。

 

 イエスを知らないで死んでしまった父を思い、私のたましいも安らぎを得ないまま生活をしている中、あるメッセージに出会った。それは、私が抱えていたあの言葉についてのメッセージであった。

「クリスチャンは天国行きの切符をいただいている。では、クリスチャンではない人が死んだらどうなるのか」。

 

 私は全神経を集中させて、その答えを待った。そしてその答えはこうであった。


「それは、誰にもわからない。そこは神の領域である。だから、信仰がなかったから天国にはいけない、などと決して言ってはいけない。人の死の瞬間のことについては、その人と神との間のことであり、誰にも知る由はない。私たちにとって大切なことは、神は愛であることを信じる信仰である。神の愛にゆだねましょう。」

 

 父が天国に行ったのかどうかは、今もわからない。しかし、神は愛であった。神は、人が滅びの道に行くことを、深く悲しまれるお方である。

 きっと父の死についても、愛なる神は、はらわたがわななくほどに悲しんでくださったに違いないと思う。

 

「主は あわれみ深く 情け深い。怒るのに遅く 恵み豊かである。主は いつまでも争ってはおられない。とこしえに 怒ってはおられない。私たちの罪にしたがって私たちを扱うことをせず 私たちの咎にしたがって私たちに報いをされることもない。天が地上はるかに高いように 御恵みは 主を恐れる者の上に大きい。東が西から遠く離れているように 主は 私たちの背きの罪を私たちから遠く離される。父がその子をあわれむように 主は ご自分を恐れる者をあわれまれる。主は 私たちの成り立ちを知り 私たちが土のちりにすぎないことを 心に留めてくださる」(詩篇103:8−14)

 

祈り:愛する天の父よ。御名を崇めます。主よ、あなたの深い愛に感謝いたします。どうか、日本の家族に福音を伝えることができますよう、導いてください。 主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

閲覧数:38回

最新記事

すべて表示

2022年12月31日 ディボーション

ダニエル書 9章 『御心ならば』 ダニエルはエレミヤの預言により、捕囚が70年間であることを知り、あと3年でその期間が終わることを悟った。と同時に、同胞が犯してきた罪に思いを巡らせた。イスラエルの民が幾度となく神さまを裏切ったこと、偶像崇拝で聖都を汚したこと、エルサレム神殿を荒廃させてしまったこと、なにより神さまが用意してくださった悔い改めのチャンスを受け取らなかったこと。 「そこで私は、顔を神で

2022年12月29日 ディボーション

ダニエル書7章 『ダニエルの見た夢』 ダニエルの見た夢は、4頭の大きな獣であった。2章でネブカドネツァル王が見た像の夢と似通った幻である。第1の獣は獅子のようなもの、第2の獣は熊に似たもの、第3の獣は豹ににたもの、そして第4の獣は大きな鉄の牙を持った恐ろしく不気味なものであった。それは、地上にいる獣と比較することができないほど恐ろしく、最強で、ものすごかったのである。まるで黙示録の中にいるようだ。

2022年12月26日 ディボーション

ダニエル書4章 『聖霊によって変えていただく』 アイゾン直子 ネブカドネツァル王は、数々の奇跡を目の当たりにした結果、イスラエルの神を褒めたたえるようになりました。しかし、唯一の神として認めることはできませんでした。彼は自分が神に等しい者と思っていたのかもしれません。そんな栄華を極めた生活の中、彼はある夢を見ます。そしてその不可解な夢を恐れた王は、呪法師や呪文師、占星術師たちに話しますが、誰も夢の

bottom of page