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2022年3月14日 ディボーション

箴言28章

『告白を待たれる神』

「第一歴代誌」の学びに参加したときのことである。歴代誌は、サムエル記の再記述であるため、その内容は重複しているが、しかし省かれているものもいくつかあって、そのひとつが、ダビデやソロモンが犯した罪であると学んだ。

 神はすでにダビデやソロモンが犯した罪について赦しておられ、その罪を忘れてくださっているから、それらの記述はない、という解釈に、学びに参加された方々は一様に感動しておられた。

 ある方などは、すでに罪赦されているのに、そのことをまともに信じきれていないことについて、更に悔い改めることが多々ある、と言われ、参加者の方々はその方の意見に共鳴されていた。

「自分の背きを隠す者は成功しない。

告白して捨てる者はあわれみを受ける。」 (13)

 私はじっくりと、時間をかけて、神のために、自らの背きについて考え、告白したことがないように思う。特に、不信仰であった時代の背きに関して、主に申し立てをして、神との平和をいただく、というステップを踏んで来なかった。

 昔教会で、まだ告白できていない罪を探って、告白しようというイベントがあった。しかし、私はそれに参加しなかった。理由は、すでに赦されているのに、まだ告白できていない罪を探るという行為は、当時の私にとっては、傷口に塩を塗るようなことだったからである。

 また私は、不信仰であった時代の自分が大嫌いである。だから、大嫌いな自分に会いに行くことなど、できなかったのである。

 しかし、神は私の告白を待っておられた。不信仰な時の自分が大嫌いである私に、「どんな時のあなたも愛しているよ」、と言ってくださり、だから安心して、全てを告白して、真の解放を自分のものにしなさい、と言ってくださる。

「幸いなことよ、いつも恐れる心を持つ人は。

しかし、心を頑なにする者はわざわいに陥る。」(14)

「恐れる心を持つ人」と「心を頑なにする者」が対比されている。自らの背きを隠して、神の恵みの上にあぐらをかいていた私は、「心を頑なにする者」である。謙虚な者になりたいと、祈って来たが、その答えはこの聖句にあった。神に対して恐れる心を持たない頑なな私に、謙虚な心など与えられる隙間がない。

 今一度、昔の自分に会いに行き、まず神に赦されたことを伝え、共に喜び合いたいと思う。そして、未だ神に告白していない罪について、じっくりと時間をかけて探し出し、負っている荷を下ろしていこうと思う。

 聖書には、歴代誌や申命記など、他の書の再記述となる書がある。同じ内容が繰り返し書いてあるため、ついスキップして読んでしまいがちであるが、神の御国へ至るまでの自分の信仰生活を記録するなら、それはものすごい数の再記述の記録になるのではないかと思われる。

 それでも神は、私たちの告白を待っておられるお方である。信頼して、安心して、すべてを告白し続けていきたいと思う。

祈り:愛する天のお父様。導きに感謝します。今一度、自らの心を探り、あなたにまだ告白していない罪を見つけ、光とすることができますように。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

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