2024年10月8日 使徒の働き23章
- hccnichigo
- 2024年10月8日
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『カイサリアでの捕囚』
主がパウロに語りかけた。11節「その夜、主がパウロのそばに立って、「勇気を出しなさい。あなたは、エルサレムでわたしの事を証ししたように、ローマでも証しをしなければならない」と言われた。
パウロは色々な人の反対を押し切ってエルサレムにやって来たものの、やはり預言されていた通りに捕えられて、周りは敵ばかり、四面楚歌となりながらも大胆に主イエスの証し人として、堂々と民衆や最高法院の人々の前で主を語った。しかし内面は、いくばくかの不安と恐れもあった事だと思う。どのような人でも、主に従う道を歩んでいると信じていても、まわり全ての反対を受けて平然としていることは不可能だと思います。私たちは肉を持った弱い人間だからです。勇気を出して闘った昼間ではなく、夜の静まりの中で、果たしてこれで良かったのだろうかと思い起こしている、そのような闇の中で主イエスがパウロのそばに立って励まして下さったのです。パウロはどんなに感謝して、さらに主イエスの証しをする勇気を頂いた事でしょう。主のことばは実現することば、関先生も話されておられましたがヘブル語では、過去完了形で、すでに起こることが示されている、それを知ってパウロは必ずや自分がローマに行く事になるとこの時に希望を持って確信した事だと思います。
パウロが、彼の命を狙うユダヤ人の徒党から、ローマ兵に守られてカイサリアに向かいます。カイサリアに、去年のイスラエルツアーの時に行って来ました。地中海を望むテルアビブの町からさらに海沿いに1時間半ほどバスで北上した遺跡でしたから、きっと昔のエルサレムからであれば歩いて2日間ほどかかる距離ではなかったかと想像します。 この海岸沿いの町、カイサリアはローマ軍の駐屯地で、ローマ総督の官邸やヘロデの官邸もありました。 ヘロデ王は建築好きで、水をモチーフとした建物を好んだようです。彼の官邸には、プールがあって現代風のプールのように、入ると海との隔たりが無いように設計されていました。そうしてローマ風屋外コロシアム劇場の舞台には、水が引けるように設計されて、舞台に舟を浮かべたりしていたそうです。ここには、恐らくパウロが幽閉されていたであろう場所もありましたね。さあ、いよいよ主のみことば通りに、パウロはローマに囚人として送られるようになってゆきますが、考えてみると、自らの旅行費用を負担する事無しに、ローマ帝国払い、護衛付きで行くことになるわけです。ローマ市民であるために、それなりの扱いは受けていた事でしょう。
勇気を出しなさい、ローマでも主イエスの証しをしなければならない。このようにしてローマでは、ローマだけでなく獄中書簡を書き上げて、世界に主イエスの証しをすることになってゆくパウロを、ここに見ます。
祈り
主イエスよ、私たちも勇気を持って主イエスの証し人となれますように導き下さい。未だ主を信じておりません家族、友人達 どうか祈りと主イエスの紹介をする良い機会が与えられますように アーメン
文: 森 宗孝
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