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2024年12月30日 ローマ人への手紙14章

  • hccnichigo
  • 2024年12月30日
  • 読了時間: 3分

『信仰の弱い人を受け入れなさい』


 昔、聖書の学び会で自分はこのように思う、その理由は聖書のこの箇所でこのように書いてあるからだと強く自己主張をしていた人を思い出す。聖書の学びが長く知識が豊富な人が、初心者で聖書知識にうとく、未だ信仰の弱い人を見下すような者がいるのことを経験した方もいると思う。みことばは決して学が深くなければ理解できない難解書ではない、主イエスのことわざには、日常生活の話が多い、誰にでもたとえ話自身は解るが、その話の奥が深い。みことばには神の深遠な思いが含まれているので、読む人の、その時の思いや経験によって、みことばが違った響きを持つことには驚きを覚えますね。一方的な解釈、文脈を読み取ることが大事です。


 この14章は実践的で、いままでのキリスト教の教理、真髄から離れて、日常的な話になります。特にユダヤ教から転入した信者は、律法の食物規定を守り、現代に至るまで、豚肉は絶対食べない、そして食べて良い肉類は必ず適切な屠殺方法と適切な処理がなされていなければならないことにこだわっています。2〜3&20節抜粋「ある人は何を食べてもよいと信じていますが、弱い人は野菜しか食べません。食べる人は食べない人を見下してはいけないし、食べない人も食べる人をさばいてはいけません。」「すべての食べ物はきよいのです。しかし、それを食べて人につまずきを与えるような者にとっては、悪いものなのです。


 食物規定だけではなく、安息日をいつにするか、それも争いのもとになっていたようです。ある教団では、聖霊に満たされることは、異言で話すことだと教え、異言で話す事を奨励しています。しかし、それは異言で話さない相手を、私は聖霊を受けたけれど、あなたは異言を話さないので未だなのねぇと見下してしまう結果となってしまうのです。


 見下されるといえば、自分達も経験がありました。岩手への短期伝道の中で、この短い時間内で懸命に伝道しようと、精力的に仮設住宅に出かけて、映画界をしたり、自分達の住まいに人を誘って一緒に食事をしたりしたのですが、後で一緒に働いていた、しかも同じクリスチャン信者の人たちから、あの人たちはみんなで話し合いをせずに、自分達の勝手で伝道していたと後日、批判されて、心傷ついた経験があります。出た釘は打たれるということであったのか、他の人の引き継ぎが出来ないほど動きすぎたのか、批判の理由は分かりませんが、自分達は心から尽くしているつもりでも、周りとの調整を忘れてしまい、あの人は立場を乱用していると心無い中傷を受ける事もありました。どのような教会でも、主イエスの十字架に目を向けずに、同じ信徒のことばに傷ついて教会から離れてしまう方が多いことも事実ですね。すべての人は罪を犯していて神の前には、罪人であること、お互いを見下すことほど愚かなことはありません。


 しかし、十字架という最大の差別と迫害を受けられた主イエスは、隣人をわたしが愛したように、愛しなさいと戒めを与えて下さいました。食べ物、飲み物にこだわる人たちも、安息日が土曜日か日曜日かで主張したり、教会運営や、伝道方法がこうでなければならないと決めつけてしまう人も、主を賛美した同じ口で、呪いがでてくる弱い兄弟たち、すべてを愛した主イエスは、優しく私たちにパウロをもちいて微笑みかけてくれていますことに感謝致します。


祈り

私たちが、愛しづらい相手すら受け入れなさいと助け主、聖霊を送って下さったことに心から感謝します。自分の力ではできませんが、主イエスを慕う心をもって、すべての信仰の立派な方も、まだまだ弱い者も、信仰から離れている者も、すべての隣人を、主によって愛することができますように。 アーメン 

文:森 宗孝


 
 
 

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