『預言者エリシャの六つの奇跡』
エリシャの起こした六つの奇跡を読んでいると新約時代のイエス様が起こされた数々の奇跡が思い出されます。
1~7節は、夫を亡くした預言者の仲間の貧しい妻が、生活の助けを求めるためにエリシャのところに来た。家にあるのはつぼに入った油だけだった。エリシャは、その妻に空の器を集めて来なさいといった。集められた空の器はすべて油でみたされて、もっと器を持って来なさいと子供たちに言ったら、彼らは「もう器はありません。」と言うと、油は止まった。その油を売って生計を立てて、子供たちも奴隷に売られなくてすんだ。
8~37節は、心優しいシュネムの女の妊娠、男の子の出産、その子の死、そして、その子のよみがえりが述べられている。この奇跡は、あの創世記の中の年老いたアブラハムと不妊のサラのことが思い出されます。
38~41節、エリシャがギルガルに戻ってくると、その地に飢饉が起こった。預言者の仲間たちのために炊かれた瓜の煮物は毒性のものだったので食べることができなかった。そこでエリシャに持って来させた麦粉を大きな窯に投げ入れたら悪い物はなくなっていた。
42節~44節、一人の男が持ってきた大麦のパン20個と、新穀一袋で100人の給食をまかなうことが記されている。しかも、主のことばのとおり、彼らは食べて残した。この奇跡は、イエス様の2匹の魚と5つのパンで5000人に食べ物を与え、しかもかごにはまだ残りものがあったことが回想させられます。
エリシャの起こした数々の奇跡を通して語られたことは、主なる神は、私たちが必要とするものは必ず満たしてくださるおかたであるということです。
天の父なる神さま。祈る時には、祈ったことはすでに成就したと信じて、お委ねしていくことができますように導いてください。そして、私たちがあなたからいただいた恵みを他者にも分け与えていくことができるような信仰の持ち主となっていけますように助けてください。感謝して主イエス・キリストの御名によってお祈りします。アーメン
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