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2023年9月11日 ペテロの手紙第一5章

『ペテロの信仰』 アイゾン直子

 この手紙は迫害下に書かれたものですが、そのことを想像しながら読むとき、そこに書かれてある一つ一つのみことばが、新たなる重みをもって伝わって来ます。


「あなたがたは神の力強い御手の下にへりくだりなさい。

神はちょうど良い時に、あなたがたを高く上げてくださいます」


「あなたがたの思い煩いを、いっさい神にゆだねなさい。


神があなたがたのことを心配してくださるからです」


「身を慎み、目を覚ましていなさい」


「固く信仰に立って、この悪魔に対抗しなさい」


 ローマ皇帝ネロによるキリスト教徒迫害は史上最悪だったと言われています。彼はキリスト者をローマで起きた大火事の犯人に仕立て上げ、彼らを逮捕しては張り付けにし、野獣や火あぶりで処刑したと言います。ペテロ自身、この時代に殉教しました。パウロもまたこの時代に殉教しました。そのような時代の中で書かれた手紙であることを思う時、これらみことばの一つ一つによって吟味されたペテロの信仰のすごさを感じます。


 ペテロはガリラヤの漁師でした。また使徒となった頃の彼は迫害を恐れてイエスを裏切った人です。しかし聖霊のバプテスマを受けた後の彼は、まるで別人のごとく、何事も恐れずに福音を語っていきました。ペテロが裏切ることを知っていた主イエスは最後の夜、彼に「わたしはあなたのために、あなたの信仰がなくならないように祈りました。ですから、あなたは立ち直ったら、兄弟たちを力づけてやりなさい。」(ルカ22:32)と言われました。ペテロはこの教えに忠実に生きました。彼はきっと、最後まで主イエスの教えに従えたことに満足したと思います。

 時代は刻々と変化していきますが、みことばは永遠に変わることがありません。苦難や試練の形は変わっても、みことばはすべてにおいて有効です。主イエスを信じて従う者たちには、大牧者が現れるときに、しぼむことのない栄光の冠をいただくことになります。だから辛い現実を見つめるのではなく、主イエスを見上げましょうと、聖書は語ります。ペテロが命をかけて書いたこの手紙から、勇気をいただきたいと思います。


祈り:愛する天のお父さま。ペテロの祈りに心を合わせます。「あらゆる恵みに満ちた神、すなわち、あなたがたをキリストにあって永遠の栄光の中に招き入れてくださった神ご自身が、あなたがたをしばらくの苦しみの後で回復させ、堅く立たせ、強くし、不動の者としてくださいます。どうか、神のご支配が世々限りなくありますように」。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン


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