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2022年1月29日 ディボーション

詩篇第五巻 150篇


『十字架は賛美の力の源泉』



 とうとうグランド・フィナーレである。角笛と琴と竪琴と、タンバリンとシンバルのあらゆる楽器のフルオーケストラで、ハレル・ヤハ=神をほめたたえよ、と高らかな賛美をいざなう。

 大げさな表現は微塵もないのに、ことばの一字一句が気高く揺るぎない。それは神さまが絶対だから。聖書のみことばには霊的な力があることを、ビシビシ教えてくれる詩篇だ。

「御力の大空で 神をほめたたえよ。」(1節)

「はじめに神が天と地を創造された。」(創1:1)ように天と地を結び、いたるところで、全世界で、神をほめたたえよ、といざなう。神さまは全宇宙的な視野で、地球とそこに住む私たちを見ておられる。なんと壮大なスケール!

 でもただ賛美していれば良いというものではない。

「その大能のみわざのゆえに 神をほめたたえよ。」(2節)

 神さまはすでに恵みのはたらきを用意してくださっている。それを喜んで受け取り、栄光を主に帰していかなければならない。どこで帰すのか?

「神の聖所で 神をほめたたえよ。」(1節)

 旧約の時代の人にとって神の聖所はエルサレムだったかもしれないけれど、新約に生きる私たちにとっては、ゴルゴダの十字架こそが聖所だ。イエスさまの十字架のあがないがなければ、神をほめたたえることはできなかったのだから。赦し救われたことを自分ごととして知れば知るほど、全身全霊で、朝に夕に賛美せずにはいられなくなる。感謝の気持ちがあふれて、主をほめたたえずにはいられなくなる。その湧きあがる衝動が、楽器をかき鳴らし、飛び跳ねるように踊り、無垢な子どもの歌声のような歓喜のハレルヤとなる。

 肉の命が尽きるまで、イエスさまの十字架を知る旅は続く。知るたびに、主の栄光をほめたたえる賛美をお捧げしていくのだ。

「息のあるものはみな 主をほめたたえよ。」(6節)

 大好きな大好きな一節である。人間はもとより、神さまが用意してくれた酸素を必要とするすべての生き物を、包括する広がりをもって私は理解したい。これまた大好きな中世画家、ジョットが描いた、アッシジの聖フランシスコが小鳥に説教するフラスコ画を連想するから、そう思うのかも知れない。「息のあるものはみな」という視点に、深い慈愛を感じる。

 天の御国では、

「聖なる、聖なる、聖なる、主なる神、全能者。昔おられ、今もおられ、やがて来られる方。」(黙4:8)と賛美している。

 私も隣人と、兄弟姉妹と心一つに、すべての創造物と声を合わせて賛美し、礼拝できる者となりたい。


 愛する天の神さま、賛美の力の源泉は主なるイエスさまにあることを諭してくださってありがとうございます。150篇を黙想していて、コロナ禍で会えないチャーチの先輩たちのお顔が次々と浮かびました。会いたいです、集いたいです、一緒に神さまを賛美し、礼拝したいです。神さま、どうか一日も早く感染を終息させて、教会に集えるようにしてください。十字架を仰ぎ、天の御国のように心一つになって賛美が捧げられますよう私を整えてください。

 イエスさまのお名前で感謝して祈ります。アーメン


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