II歴代誌12章
さて、神殿が完成し、ソロモンの名声と栄華の時を経て、ソロモンの息子レハブアムが王 位を継いだ。ここから、歴代の王たちの物語が始まる。 レハブアムは、「彼が強くなると、彼は主の律法を捨て、彼と共にいた全イスラエルもそ うした」(1)と記されている。 強くなることの危険性と、王によって国民全体が左右される様子がうかがえる。
ここで主 の裁きがくだるが、王と首長たちがへりくだったので、主のあわれみが注がれた。 これは、6章に記されているソロモンの祈りの通りである。主に対して罪を犯しても、も しへりくだるなら、主はあわれんでくださるのである。 それにしても、私たちは、神に頼ることがなくなり、神から離れるほどに強くなってはならない。いや、強くなったと錯覚してはならないと言った方が良いだろうか。 往々にして、私たちの強さは、人を支配し、人を虐げ、人を苦しめ、そして神から離れる という結果をもたらしやすい。
本当の強さとは何だろうか。それは、自分の弱さを認めることのできる強さだ。本当の自 分の実体を見つめることの出来る強さだ。神の御前にへりくだることの出来る者は、本当に 強い者だ。私たちの弱さの中にこそ、神の力は現わされるのだ。 だから、私たちは、神に強がるのではなく、弱さを現わせる強さを持ちたい。その強さと は、神に愛されているという絶対的確信から来るものだ。
語られたこと:
神の御前はもちろん、人の前でも強がるのではなく、ありのままの自分でいられるよう に。自分の弱さの中にこそ、神の力が働くということをもっともっと信じることが出来るようにと心から願う。
祈り :
天の父なる神さま。私たちが偽りの強さを持ってしまうことがないように、いつでも主の 強さの中に歩むことが出来ますように、守り導いてください。主イエス・キリストの御名に よって祈ります。アーメン
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