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2023年1月16日 ディボーション

コリント人への手紙第一13章 

 

『愛(アガペー)の賜物』 アイゾン直子

 

 12章で、聖霊の賜物は、一人ひとり、みこころのままに、与えられていることをパウロは教えてくれました。そしてそれら賜物は、キリストのからだを立て上げるために与えられているのであって、ある賜物が他の賜物より優れているわけではないことも学びました。パウロは、キリストに仕えるため、よりすぐれた賜物を熱心に求めましょうと語っていました。そしてその最も優れた賜物について語っているのが今章です。

 

 パウロは「愛」について語っています。ギリシア語で「アガペー」と呼ばれる愛のことです。その愛は家族愛や友人愛といったものとは異なります。その愛は、イエス・キリストが、その生涯を通して、愛する弟子たちに示された姿です。「愛」という言葉を「イエス・キリスト」に置き換えて読むと、イエスの公生涯の姿が目に浮かびます。

 

「愛は寛容であり、愛は親切です。また人をねたみません。愛は自慢せず、高慢になりません。礼儀に反することをせず、自分の利益を求めず、苛立つことなく、人がした悪を心に留めず、不正を喜ばずに、真理を喜びます。すべてを耐え、すべてを信じ、すべてを望み、すべてを忍びます。」(4‐7)。

 

 この愛(アガペー)の賜物は、聖霊によって与えられるうちの、最も優れた賜物です。これが無いなら、与えらえている賜物のどれを行使したとしても、それらは無に等しいとパウロは言います(1‐3)。

 

「こういうわけで、いつまでも残るのは信仰と希望と愛、これら三つです。その中で一番すぐれているのは愛です。」(13)

 

 パウロはここで、信仰と希望と愛という三つの恵みにスポットライトを当てています。そしてその中で一番すぐれているのは、愛だと語ります。だから、愛を追い求めなさい、と次章に入って行くのですが、なぜ、愛が最もすぐれているかについての説明は書かれていません。

 

 愛が一番すぐれている理由についてある学者は、次のように説明しています。


「信仰と希望は神に向かって働きますが、愛は、神はもちろん、他の人々にも働きかけます。信仰は見ることによって、また希望は、それが叶えられることによって変化しますが、愛は永遠に残ります。」(e-Sword, Kingcomment参照)

 

 KJV訳聖書では、この愛を「charity」と訳していました。チャリティーと聞くと「慈善」を思い浮かべますが、キリスト・イエスの行動はもちろん、聖書全体にある愛が「隣人愛」であることを考えると、この「charity」という訳は、アガペーを意訳しているな、と感じました。

 

 いただいている賜物に感謝し、自分のためにではなく、隣人のために用いることによって、キリストのからだが建て上げられていくことを、確認しました。また、アガペーの愛が、すべての人に注がれるよう、日々、この愛を求めていくことの大切さを学びました。

 

祈り:愛する天のお父さま。キリスト・イエスによって示された愛が、自分のような者にも、賜物として与えられていることを感謝いたします。私の愛は不完全ですが、主の愛によって、与えられています賜物を行使し、まだ主を知らない方々に、アガペーの愛を届けることができますように。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

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