top of page
  • hccnichigo

2022年9月28日 ディボーション

使徒の働き7章


『最初の殉教者ステパノのメッセージ』


 使徒の働き7章は最も長いもので、イスラエルの歴史と民に対する非難を語っているのである。7章は6章の続きで、人々の偽りの告発の為に最高法院に引いて行かれたステパノの長いメッセージが語られている。


51節から53節の説教は、人々が祖先と同じような間違ったことをしてきたことが語られているのである。

 要約すると次のようになる。「うなじを固くして、心と耳に割礼をうけない人たち、先祖がいつも聖霊に逆らっていたように、今のあなたがたもそうしている。先祖たちが迫害した預言者達が、正しい方が来られることを知らせた人たちを殺したように、今は、あなたがたが、この正しい方を裏切る者、殺す者となった。御使いを通して律法をうけたのに、それを守らなかった。」

 これだけ祖先や自分達の間違ったことをあからさまに指摘されたら、はらわたが煮え返る思いをしないでいられるはずがない。怒りが爆発する寸前だったのだ。しかし、ステパノは、聖霊に満たされて、神の栄光と神の右に立っておられるイエスを見て、56節で、「見なさい。天が開けて、人の子が神の右に立っておられるのが見えます。」と言った。なんという対照的なことでしょうか。片や憎悪と怒りに満ちていて、もう一方は平安と喜びにみちているのである。ステパノがこのことを大胆に言えたということは聖霊の満たしの働きであった為だと解釈者は語っている。だが、そのような発言をした為にステパノは民に殺されるのである。


 ステパノの殉教の姿がイエスさまの十字架と重なって心が痛くなった。


「こうして彼らがステパノに石を投げつけていると、ステパノは主を呼んで言った。「主イエスよ、私の霊をお受けください。」59節

そして、ひざまずいて大声で叫んだ。「主よ、この罪を彼らに負わせないでください。」こう言って、彼は眠りについた。」60節


58節にサウロと言う名前がでてくるのを調べてみたら、彼は後のパウロで罪が赦されて福音宣教者として変えられていくのである。ステパノの死に行く前の祈りは決して無駄ではなかったということです。


祈り

 ハレルヤ!主の御名をほめたたえます。ステパノの使徒としての働き、殉教に心が打たれました。次の聖句が心に示されました。「まことに、まことに、あなたがたに言います。一粒の麦は、地に落ちてしななければ、一粒のままです。しかし、死ぬなら、豊かな実を結びます。」―ヨハネの福音書24節―

主イエス・キリストの御名によってお祈りします。アーメン


閲覧数:29回

最新記事

すべて表示

2022年12月31日 ディボーション

ダニエル書 9章 『御心ならば』 ダニエルはエレミヤの預言により、捕囚が70年間であることを知り、あと3年でその期間が終わることを悟った。と同時に、同胞が犯してきた罪に思いを巡らせた。イスラエルの民が幾度となく神さまを裏切ったこと、偶像崇拝で聖都を汚したこと、エルサレム神殿を荒廃させてしまったこと、なにより神さまが用意してくださった悔い改めのチャンスを受け取らなかったこと。 「そこで私は、顔を神で

2022年12月29日 ディボーション

ダニエル書7章 『ダニエルの見た夢』 ダニエルの見た夢は、4頭の大きな獣であった。2章でネブカドネツァル王が見た像の夢と似通った幻である。第1の獣は獅子のようなもの、第2の獣は熊に似たもの、第3の獣は豹ににたもの、そして第4の獣は大きな鉄の牙を持った恐ろしく不気味なものであった。それは、地上にいる獣と比較することができないほど恐ろしく、最強で、ものすごかったのである。まるで黙示録の中にいるようだ。

2022年12月26日 ディボーション

ダニエル書4章 『聖霊によって変えていただく』 アイゾン直子 ネブカドネツァル王は、数々の奇跡を目の当たりにした結果、イスラエルの神を褒めたたえるようになりました。しかし、唯一の神として認めることはできませんでした。彼は自分が神に等しい者と思っていたのかもしれません。そんな栄華を極めた生活の中、彼はある夢を見ます。そしてその不可解な夢を恐れた王は、呪法師や呪文師、占星術師たちに話しますが、誰も夢の

bottom of page