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2020年11月9日ディボーション

旧約聖書 サムエル記第一 29章

「ペリシテ人に信用されないダビデと神の御心。」


「あなたが私のところに来てから今日まで、あなたには何の悪いところも見つけなかったからだ。しかしあの領主たちは、あなたを良いと思っていない。」6節


●学んだ事

 以前は敵として戦っていたダビデを一年4ヶ月の間、僕として見てきたペリシテ人のアキシュ。彼の心はダビデの真っ直ぐな気持ちに動かされ、仲間としてダビデを向かい入れていた。しかし他のペリシテ人はそうではなかった。「戦いの最中に、我々に敵対するものとなってはいけない」(4節)と他の首長たちはダビデがイスラエルとペリシテ人の戦いに参戦する事を拒む。しかしここに主の壮大なご計画がある。

 「神のなさることは、全て時にかなって美しい。神はまた、人の心に永遠を与えられた。しかし人は、神の行うみわざの始まりから終わりまでを見極めることが出来ない。」(伝道者の書3章11節)とあるように、この時のダビデは無念であったであろう。しかし、神様は敵の手をも用いて、彼をサウルと直接戦う事を退けられた。もし直接対決になったら、どちらも主に油注がれたもの。どちらが勝っても破滅である。

 現実世界でも「もう打つ手はないのか…これでお終いか…」と思うような事がある。一見すると敵に全てを受け渡したかのような事が起こる。しかしそのような窮地の時でも、この時のダビデのように、「私達を守る主の壮大な計画のうちの一つである」と私たちは希望を持って考える事ができるのではないだろうか。なぜなら「アブラハムの子、ダビデの子、イエスキリストの系図。」とマタイの福音書1章1節で告げられている。肉の思いで自分勝手な行動をしていたダビデですら、主は彼を見捨てず、御心が叶うように取り計らってくださっていた。

 「損して得とれ。」と言う言葉が日本にはある。人間にとってはその場の損害かもしれない。しかし神様が持つ時間の流れの中ではそれも祝福につながるご計画の一つであり、幸せになるための通過点。先人の素晴らしい歴史の中に、沢山の神の恵を確かめる事ができる私たちはなんと幸せな事か。どんな事も主のご計画の中にある事を今日も忘れず過ごしたい。


●祈り

 天の父なる神様。あなたの御名を賛美いたします。時代は変われど、あなたに繋がらないものは最終的に淘汰される事を私たちは歴史から学んでいます。例え私たちが苦難の時にあっても貴方のご計画の中にいつも私たちがいて、あなたが私たちの事を思って様々な事を準備してくれている事を感じます。どうぞ、困難と思える状況の時、私たちがあなたの真の御心を理解できるよう知恵を与えてください。導いてください。主、イエスキリストの御名を通して御前にお捧げいたします。アーメン。

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