top of page
  • hccnichigo

2020年11月7日ディボーション

サムエル記第一 27章

「荒野の迷走」


 すぐ前の26章では、サウルを前にダビデは毅然と対峙していた。

「私は、主に油注がれた方に、この手を下したくはありませんでした。」(サムエル一26:23)

 なのに心の中では「私はいつか、今にサウルの手によって滅ぼされるだろう。」(サムエル一27:1)と、ビビりまくっているというのが27章の始まりだ。

 ダビデは主を忘れ、肉の自分だけで策をめぐらす。敵地、ペリシテ人の地に逃げ込めば、サウルは手を出せないだろう……。そしてペリシテ人のアキシュ王の領地に逃げ込んだ。

 あれっ? アキシュ王って21章でも出てきた人物だ。あの時ダビデはなんと、アキシュ王の威厳を恐れ、よだれを垂らして狂ったふりをした。

 そんな醜態をさらした王の元にまた行くなんて恥ずかしくないのか? しかも、領地までおねだりするとは。アキシュさま、あなたの王国の都に住むのは畏れ多いことなので、私には地方の町の一つをください、と。まあなんと図々しいこと!

 挙句に、襲撃地や戦果をうやむやに報告し続け、王の信頼を得ようとまでする。

 少年ダビデが巨人ゴリアテと戦った時、サウルが渡したかぶとも剣も必要とせず、丸腰で倒した勇者が、21章ではゴリアテの剣を欲し、モノに頼り、主を忘れて恐怖におののいた。この27章でも主を仰ぎ見ることはなく、肉のダビデは荒野で迷走する。

 メシアの系譜、ダビデでさえ! 自分の中の“すさみ”をおぼえます。


祈り

 あわれみ深い神さま、私たちは信仰のアップダウンの中で暮らしています。それを忍耐強く見守ってくださって、ありがとうございます。

 主を見上げる方角を見失いそうになった時、どうか、できれば少しでも早く軌道修正の導きをしてください。

 ピンチにある時こそ、主の御名をあがめ讃えられますように。

 イエスさまのお名前で感謝して祈ります。アーメン

閲覧数:16回

最新記事

すべて表示

2020年12月31日ディボーション

旧約聖書:1列王記9章 ソロモン王は、20年を費やして主の宮と王宮を完成させた。主の宮が完成した後、まずしたことが契約の箱を運び入れることであった。契約の箱は、まさに神がここに住まわれることの徴であり、臨在の象徴であった。主の宮とは、この契約の箱を運び入れるために造られたのだ。だから主の宮の奉献式において「主の栄光が主の宮に満ちた」(8:11)のである。そして9章においては、支配地域の整理を行い、

2020年12月30日ディボーション

第一列王記 8章 語られたこと: 主の契約の箱が、イスラエルの長老たち、部族のかしらたちと一族の長たちがソロモンのもとに召集して、幕屋から神殿に運ばれた。ダビデの時は契約の箱を運ぶ時は牛を使って運んだ(第二サムエル記6章6~7節)。運んでいる時に牛がよろめいたために、ウザは神の箱に手を伸ばして、それをつかんだために神の怒りがウザに向かって、その場で打たれた。 ソロモンは、主の契約の箱を運ぶ人達は誰

2020年12月28日ディボーション

旧約聖書 列王記第一6章 『480年目に七年かけて出来た主の宮』 「イスラエル人がエジプトの地を出てから四百八十年目、ソロモンがイスラエルの王となってから四年目のジブの月、すなわち第二の月に、ソロモンは主の家の建築に取りかかった」1節 ●学んだ事、語られた事 1節にサラッと「480年かけて…」と書かれ、そして2節では神殿の長さ60キュビト(1キュビト約50cmにて、約30m)、幅20キュビト(10

bottom of page