*聖書箇所[ヨシュア記 15:16,17,18,19]
そのときカレブは言った。「キルヤテ・セフェルを討って、これを攻め取る者に、私の娘アクサを妻として与えよう。」
カレブの同族ケナズの子オテニエルがそれを攻め取ったので、カレブは娘アクサを彼に妻として与えた。
嫁ぐとき、彼女は夫に、自分の父に畑を求めるようにしきりに促した。彼女がろばから降りると、カレブは「あなたは何が欲しいのか」と彼女に言った。
アクサは言った。「私にお祝いを下さい。ネゲブの地を私に下さるのですから、湧き水を下さい。」そこでカレブは上の泉と下の泉を彼女に与えた。
*黙想
カレブの娘であるアクサが、荒地であるネゲブへとお嫁に行くときに、父に求めたもの。それは、畑ではなく『湧き水』だった。そして父であるカレブは、娘に『上の泉と下の泉』を与えて下さった。
荒野における湧き水とは、いのちを繋ぐ、必要不可欠な最も大切なもの。上の泉と下の泉とは、上っていくときに備えられた癒しの泉であり、下っていくときにももそこに備えられたいのちの泉。
私たちの人生の歩みの中でも、山あり谷ありの荒野と感じるときもある。順風満帆の喜びの上り調子なときも、痛みや苦しみや悩みの中で下り調子だと感じる絶望なときも。だけど、天の父である神様は、そのような私たちのこと誰よりも理解し寄り添い、必要を与えて下さるお方。いのちの源であるお方。
だから上っていった喜びの中でも、下っていった先の暗闇の中でも、湧き出る泉のように、そこにいて、わたしと出会い、いのちを与えてくださるお方がいる。
そのことを思うとき、私の神様と出会った喜び溢れる体験と、自分の罪を知り悔い改めた十字架体験の、両方の出来事が思い浮かんできた。
*お祈り
天の父である神様。お父さん。
あなたの恵みを心から感謝します。
憐れみ深く、愛をもってわたしを新しいいのちをもって送り出して下さった神様。
荒野で静かにトクトクと湧き上がる泉の音をしっかり聴くように、あなたのかすかな声にも耳を澄ませて聴くことが出来ますように。
あなたを信頼して、この旅路を歩んでいくことが出来ますように。このいのちの恵みを感謝します。
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