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2025年5月19日 詩篇第14篇

  • hccnichigo
  • 2025年5月19日
  • 読了時間: 3分

『主に叫ぶ者と呼び求めない者』


 この14篇と53篇を見比べてみよう。全く同じことが繰り返されている。ただ一つ異なっているのは、「主」の代わりに「神」となっているだけで、あとは全く同じ文章であるのにびっくりしてします。なぜに繰り返されているのか、その理由は解らないものの、14篇の主の意味合いには、贖いの神もしくは契約の神という言葉で、53篇はエロヒーム、天地創造の神という違いがあるようです。もしかしたら単に

ダビデが好んでよく歌った詩なのかもしれませんね。ダビデは主を求め叫びましたが、この世は主を求めない者で溢れているというのです。


 愚か者は心の中で「神はいない」と言う。自分自身の人生の中に神の存在を考慮せずに生きている、それが愚かというのです。さて昔の自分を振り返ると、神はいないと否定して育ったわけではなく、神は自然の中、人の人生の中におられるであろうとは感じていたものの、自分とは関係のない存在というか、その神がどのような神なのかを求めようとすらしていなかった。これも愚かのうちでしょう。どちらかというと、創造論の異端的解釈の中で、神はおられる、そして神が世界をお造りになったが、造られた後は、ほっておかれた。例えばネジを巻いた置き時計のように、お造りになったあとは、自然の成り行きに任せたという解釈に近い立場であったようだと今になって思い起こします。


 しかし、私たちの神、主イエスが過去も現在も、将来にわたって係ってくださっていると理解したのは、やはり聖書と出会い、みことばを聞いて納得しながら導かれたせいだと確信しているのです。長い自分の人生の間には、節目(Turning Point)がいくつかあります。独身で一人暮らしの自分が、妻と出会い結婚して、二人の生活を始めたことは大きな節目でした。会社人間だった自分が、会社自身が合併することで、一緒に働いていたチームが全員レイオフになった時の驚きは、今でも忘れられない、人生の節目でした。娘が生まれて、家族になった時、娘たちが家から巣立った時、それぞれが節目であったのですが、一番の節目となったのは、主のみことばに本当に出会って信じたことだったのではないか、それがその後の自分の人生に与えた影響は計り知れないものでした。ダビデは、この世に失望しながらも、主と一緒に幕屋に暮らすことに希望を見出して、書いた詩がこの14篇でした。


 ダビデは、「主は天から人の子らを見下された、そしてだれも善を行う者はいない。だれ一人いない」とこの世のことを描いている。しかし、そのような中でも主は彼の避け所であるとダビデは確信して、やがて、イスラエルは栄え、豊かになり、命を楽しむであろうと希望を託している詩なのです。


祈り

私たちは、主の御前には知恵の足りない者ではありますが、いつも、どこでも主を呼び求める者でありたい、天にまします我らの主よ、神さま!と呼び求め続けることで、私たちと命の繋がりを持ってくださり、苦難の時に逃げ込むことのできる避け所であることに感謝致します。 アーメン 

文:森 宗孝 


 
 
 

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