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2025年4月16日 ガラテヤ人への手紙1章

  • hccnichigo
  • 4月16日
  • 読了時間: 2分

 ガラテヤ書の背景には、ユダヤ人クリスチャンの中から、偽りの福音を教会に持ち込む者たちがいたという状況がありました。この偽りの福音に対してパウロは、とても激しく非難し反論します。


「私は驚いています。あなたがたが、キリストの恵みによって自分たちを召してくだっさった方から、このように急に離れて、他の福音に移っていくことに。」

「しかし、私たちであれ天の御使いであれ、もし私たちがあなたがたに宣べ伝えた福音に反することを、福音として宣べ伝えるなら、そのような者はのろわれるべきです。」(6、8)


 この「他の福音」とは、イエスを救い主として信じる信仰では足りず、やはり律法を守り行わなければ救われないという考え方です。

 ユダヤ人にとって、律法を守り行うという考えは幼き時より刷り込まれている考えですから、彼らにとっては真新しい考え方ではありませんでした。ですから「急に離れて」行ってしまったのです。あるいは古い教えに戻ってしまったのです。


 今を生きる異邦人の私たちにはユダヤ教の背景はありません。しかし、律法によって救われるという「律法主義」の構造は、今の社会にも確実にあります。

 救いも、そこから始まる信仰生活も、やがての復活も、すべては恵みにより信仰によって与えられたものです。しかしそこに、信仰だけでは足りない、やはり正しい行いがなければ救われないという考え方が入り込んできます。


 このガラテヤ書を通して、現代の律法主義から自由にされて、恵みと信仰によって歩む信仰生活が確立されることを願います。

 


天の父なる神さま

 イエスの十字架の救い、その十字架を否定するかのような、そでは足りないというような偽りの教えから私たちを守ってください。律法主義的な価値観、考え方から私たちを自由にしてください。

 主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン

文:関真士


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