エステル記は、まるで韓国ドラマを見ているようなハラハラドキドキで、ハマンという悪役も見事にはまっていて、最後は大逆転のハッピーエンドということで、読みやすい書です。
5章では、王妃エステルが王に受け入れられたことが記されています。それは、王に呼ばれていないのに出向くことは、王に拒否されたら死罪にあたるという、命がけの行動でした。
そのようなエステルとモルデガイの命がけの策を知らないハマンは、自分が王から栄誉を受けると思い込んで上機嫌です。
それにしても6章において、神は王を寝付けないようにして昔の記録を読ませるというまさに神業を起こして、エステルとモルデガイ、そしてユダヤ民族を助けるのです。
このようにユダヤ民族は、神から選ばれた選民であるがゆえに、神に反する者から常にその存在の抹殺を企てられるのです。
今年は、アウシュビッツのホロコーストから80周年だそうです。各国の首脳がその式典に参列したことがニュースにもなっていました。第二次世界対戦におけるユダヤ民族抹殺計画も、エステル記のそれと同じです。しかし、神はやはりユダヤ民族を助け出されるのです。
今も神のユダヤ民族に対する選びと召しは変わりありません。だからと言って、現在のイスラエル国家を政治的に支持することとはまったく別物ですし、行っていることが正しいという事ではありません。
しかし、それでもなお、神の計画はユダヤ民族を中心に動いて行くのもまた事実です。
私たちは、なおエルサレムの平和のために祈る者でありたいと思います。
天の父なる神さま
あなたが選んだユダヤ民族は、つねに歴史から消されそうになりますが、あなたはギリギリの所でいつも助けてくださいます。どうか、歴史を支配されるあなたの御心と計画が成し遂げられていきますように。私たちの信仰を守ってください。
主イエス・キリストの御名によって祈ります。 アーメン 文:関真士
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