9章では雑婚により、異教徒の習慣を取り入れ偶像礼拝の罪がリーダーから起こされている。その事実に嘆き悲しむエズラの姿が映し出されている。
私も異国人と結婚したので、ドキっとした箇所である。急いで解説書を読み、異国の宗教に習い真の神を信じない事が、罪であるとの説明にとても安堵した。
2節「かえって、彼らも息子たちも、これらの国々の娘を妻にし、聖なる種族がもろもろの地の民と混じり合ってしまいました。しかも、指導者たち、代表者たちがこの不信の罪の張本人なのです。」
3節「私はこのことを聞いて、衣と上着を引き裂き、髪の毛とひげを引き抜き、茫然として座り込んでしまった。」
聖書には,人が衣を引き裂く場面が度々出てくる。その時代のユダヤ人の間では,絶望,悲嘆,屈辱,憤り,哀悼といった強い感情を表わすものだそうだ。
私も茫然として座り込んだ時が一度だけある。病院で「あと7日間の間、何らかの改善が見られなければご主人はもう...」と医者に言われた時、立っていられず、床にへたりこんだ。その時の感情は何だったろう。でも身体から力が抜けてしまった感覚は覚えている。たぶん数秒後、将来を考え 周囲も気にせず声を出して 床に座ったまま泣いた。隣で6歳の息子が”Mommy”と、悲しそうな目で私を見て我にかえった。
祭司エズラ、裁判官任命権をも持つ知識人が、悲しみと怒りで衣を裂き、髪の毛を引き抜くという行為。私が床にすわりこんだ時と同じような感覚だったのだろうか、と思いをめぐらす。
恵み深い天の父なる神様、
現代の私たちにはあなたが遣わして下さったイエス様がおられる。本当に感謝なことです。しかしながら、毎日色々な動く感情があります。絶望や悲嘆もあるでしょう。憤り、不安、不甲斐なさなど負の要素がいっぱいです。それら全ての感情をあなたに預けます。あなたは、そのような「負」の要素すら逆転して下さる。そのことを身をもって知りました。感謝します。あなたという的から外れないよう、日々導いて下さい。イエス・キリストの御名により祈ります。アーメン
文: マッカーター政子
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