『ソロモン宮殿』
神殿の完成後に、ソロモンは13年をかけて自分の宮殿を完成させたとあるのが、この7章に描かれています。読んでもイメージがわかなかったので、見取り図をここに載せます。ソロモンの宮殿は3つの建物であったようです、レバノンの森の宮殿、自分が住む家と、政治結婚によって多くの妻、特にエジプトのファラオの娘用の後宮がソロモン神殿のそばに建てられました。
この宮殿は、やがてバビロン王ネブカドネツァルの時代に、エルサレムは取り巻かれて、神殿も宮殿も、その主だった建物をことごとく火で焼かれたと列王記第二25章に記載されたいます。 興味深いのは、鋳物の海と呼ばれる約4メートル四方の、いわば風呂桶でどうやら清めの儀式用であった、青銅のこの海は、砕かれてバビロンに運ばれたとあります。
このソロモンの宮殿を読みながら、なぜか日本の織田信長の安土城を思い起こしました。琵琶湖を見下ろす壮大で、豪華な城を見た宣教師ルイス・フロイスは、ヨーロッパにも無いと驚きを隠せなかったそうです。この安土城も完成後の本能寺の変で信長が亡くなった後に焼失してしまいます。どのような栄華を極めた人間の王が建てた物でも神の作品のように永遠に残ることは無いのですね。
Logos-ministries.orgより
マタイ6章28〜30節「なぜ着る物のことで心配するのですか。野の花がどうして育つのか、よく考えなさい。働きもせず、紡ぎもしません。しかし、わたしはあなたがたに言います。栄華を極めたソロモンでさえ、この花の一つほどにも装っていませんでした。今日あっても明日は炉に投げ込まれる野の草さえ、神はこのように装って下さるのなら、あなた方には、もっと良くしてくださらないでしょうか。信仰の薄い人たちよ。」
祈り
主よ、私たちの事をいつも見守っていてくださることに感謝します。私達はどうしても自分を誇るために、着飾ったり、車や家などの持ち物にこだわってしまいますが、確かに散歩をしていて、はっと思わされる花の美しさにかなうものは、自分は持っていないと思わされます。しかし、このような未熟な自分を愛してくださっている主に感謝致します。アーメン
文: 森 宗孝
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