列王記第二2章の中では、前半で、エリシャがエリヤの後継者として霊的賜物を受け継いだことを語り、後半では、二つの奇跡をなしたエリシャがエリヤの真の後継者であることを記しています。これは列王記第一19章16節で主がエリヤに告げられたこと、「。。。エリシャに油を注いであなたに代わる預言者とせよ。」が現実となったことを語っています。
自分が天に上げられる時を知ったエリヤは、エリシャを連れてギルガル、ベテル、エリコの三か所へ行きました。そのそれぞれの場所で、「わたしと一緒に来なくてよいから、ここにとどまっていなさい」と三度告げます。しかしエリシャはしつこくエリヤから離れようとはしませんでした。これはエリヤの拒絶ではなく、エリヤの霊を受けてその後継者になるエリシャは、真実にふさわしい強い信仰を持っているのかどうかと言うテストでした。復活のイエスがペテロに三度「わたしを愛しているか」と問われたことと似ています。(ヨハネ21章)
エリシャは、長子が弟たちと較べて父親から二倍の財産を分け与えらるように、エリヤから主の霊をいかにしてでも受け継ぎたいと厚かましいほどに願いました。エリシャは、主の霊に動かされているエリヤからその祝福を受けることは、主から直接霊を受けることを意味するものだと深く信じていたようです。この霊を受け継ぐことなしには、エリシャはエリヤのように、主のためには働くことはできないと信じて、どんなことがあっても、エリヤから離れられないと心に決めたのです。
そしてついに、エリヤは主が起こされたたつまきに乗せられて、天に上げられました。たつまきは、風と同じく、強い主の霊を表すもので、エリヤは主の霊によって天に取り去られました。その時エリヤの霊はエリシャの上に下りました。
エリヤの霊がエリシャに受け継がれたことは、このすぐ後でエリシャの行った二つの奇跡から、その事実が明らかにされました。一つは、エリヤが天に上る前に、ヨルダン川を二分した奇跡と全く同じことをエリシャは人々の前で行ったこと。二つ目は、水が悪く流産の多いエリコの町で、その町の水を癒し、流産を後々までもなくしたことです。
エリシャは、エリヤが「火の戦車」の乗ってたつまきの中を天に昇って行くのを見ましたが、この戦車は、エリヤとエリシャの言葉と業が、敵から国を守る戦車以上の力と働きを示すものだったそうです。神は私たちにも「火の戦車」以上に力ある万能の主イエス様を与えて下さったことを感謝します。
愛する天のお父様、今日のみ言葉を感謝します。私たちもエリシャのごとく、厚かましいと思われるくらい、主の霊を慕い求め続ける信者としていてくださることを切にお願い申し上げます。イエス様の御名によって祈ります。アーメン。
Commenti