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2024年8月2日 列王記第一3章

『ソロモン王の英知』


 ダビデの息子ソロモン王は、当時最も重要な高き所であったキブオンへ行き、そこの祭壇の上で全焼の捧げものをします。(4節)


 ソロモンが眠っている間に、主が夢のうちに現れ、「あなたに何を与えようか。願え。」ときかれます。ソロモンは、主が父ダビデを大いに祝福されたことを語り、「あなたはこの大いなる恵みを父のために保ち、今日のように、その王座に着いている子を彼にお与えになりました。」と言って、自分のことに触れます(6節)。しかし、自分は小さな子どもで、数えることも調べることも出来ないほど大勢の民に囲まれ困惑しているので、「善悪を判断してあなたの民をさばくために、聞き分ける心をしもべに与えてください。さもなければ、だれに、この大勢のあなたの民をさばくことができるでしょうか。」と懇願します(9節)。


 これは主のみこころにかない、主は、「知恵と判断の心を与える。そのうえ、願わなかったもの、富と誉れもあなたに与える。そして、わたしの掟と命令を守ってわたしの道に歩むなら、あなたの日々を長くしよう。」と誓われました(12~14節抜粋)。


 その知恵と判断の心を主がソロモン王にお与えになったことが明らかになるようなエピソードが起こります。二人の遊女の赤子の話です。居を共にするこの二人の一人が、もう一人の女が、彼女の赤子の上に伏したため死んでしまいますが、このもう一人の女が、最初の女の生きた赤子とすり替えてしまった事情を話します。でも、もう一人の女は、生きている赤子が自分の赤子であることを言い張ります。


 そこで、ソロモン王は、剣を持って来させ、「生きている子を二つに切り分け、半分をこちらに、もう半分をそちらに与えよ。」と命令されます(24節)。そうすると、生きている子の母親は、自分の子を哀れに思い、王に、「わが君、お願いです。どうか、その生きている子をあの女にお与え下さい。決してその子を殺さないでください。」と歎願、かたや、もう一人の女は、「それを私のものにも、あなたのものにもしないで、断ち切ってください」と恐ろしいことを発します。そこで王は宣告を下されます。「生きている子を初めのほうの女に与えよ。決してその子を殺してはならない。彼女がその子の母親である。」(27節)と言われ、一件落着。 伏して子を殺してしまった女は、現代の子供の虐待を思い出させます。罪のない子供が命を落とす、ましてや殺されるということは何とも悍ましく、主の救いと慰めを求めます。


 全イスラエルは、王が下したさばきを聞いて、王を恐れた。神の知恵が彼のうちにあって、さばきをするのをみたからである(28節)。


主の祈り:ソロモン王が、知恵と判断の心を与えられたように、私たちも、色々な状況に出会った際に、主の知恵と判断の心が与えられますよう、主に祈り、委ね、主の御心を仰ぎます。主イエス・キリストの御名によって祈ります。 アーメン


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