「あなたがたが互いに愛し合うこと、わたしはこれを、あなたがたに命じます。」(17)
15章は、よく知られているブドウの木の譬え話です。これは、最後の晩餐の席で語られたイエスの”遺言説教”の中のことばです。
もちろんイエスのことばはすべて尊いものですが、特に十字架を目前とした最後の説教ですから、その内容の深さは格別なものがあるでしょう。
イエスが繰り返し語っていることは「互いに愛し合いなさい」ということです。ここ数年の礼拝説教も、「互いに愛し合う」ということが繰り返し語られ続けています。それはもうしつこいくらいに語られています。それは、みことばが繰り返し語っているからです。
年度聖句は、牧師が選ぶのではありません。にも関わらず、8つの御言葉の内の5つは「互いに愛し合う」ことを語っています。
教会の主が、私たちに繰り返し繰り返し「互いに愛し合いなさい」と語っていてくださるのです。
私たちは、互いに愛し合うことにおいて成長していきます。それが教会の成長です。私たちはいまだに成長の過程にありますから完成されたわけではありません。ですから愛することにおいて未完成です。しかし、その未完成な私たちを、神は完成された完全な愛で愛していてくださいます。この神の愛は、今も聖霊によって私たちに豊かに注がれています。
この愛のゆえに、私たちは「互いに愛し合う」ことにおいて成長し続けるのです。その時、教会は荒野のオアシスのように、この世にとって癒しの場となるのです。これからも、私たちは共に成長していきたいと心から願います。
天の父なる神さま。
私たちが「互いに愛し合う」ことにおいて成長し続けることができますように。いよいよ私たちが神の愛に満たされ、愛を分かち合うことができますように。私たちを聖霊に満たして力を与えてください。
主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン
文:関真士
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