26章は、24章での出来事と似た事件が記されています。そして、26章はダビデとサウル王との最後の出会いの場となると言われています。
今回もサウルを討つにはあまりにも良い機会がダビデに与えられていたのである。ダビデの部下は前回同様にサウルを討つことをダビデに催促したが、ダビデは前回同様に今度もサウルを討たなかったのです。そして、槍と水差しとを取ってその場を去ったのである。
ここでダビデの神への信仰の深さ、従順さが表されています。サウルが主に油そそがれたものであるということ、又、主がサウルをさばかれることを確信したから打たなかったのです。最期までサウルに手をかけなかったダビデの行動を通して、マルコの福音書13:13の御言葉が示されました。「最後まで耐え忍ぶ人は救われます。」
ダビデがサウルにいった23節と24節の言葉はすばらしい信仰の持ち主を見た思いにさせられました。やっとサウルの心の目がひらかされて、ダビデを祝福したのです。
「主は一人ひとりに、その人の正しさと真実に応じて報いてくださいます。主は今日、あなたを私の手に渡されましたが、私は、主に油注がれた方に、この手を下したくはありませんでした。」23節
「今日、私があなたのいのちを大切にしたように、主は私のいのちを大切にして、すべての苦難から私を救い出してくださいます。」24節
主は、私たち一人ひとりに、私たちの正しさ、真実に応じて報いてくださるというすごい恵みを与えて下さっています。その報いを受けるに相応しい生活をしていけるようになれたらいいなと思わされました。
愛する天の父なる神さま。自分のエゴに本能されてしまっていつまでも暗闇の中から抜け出ることが出来ずに苦しんでいる人たちを憐れんでください。そして、先に救われた私たちが、彼らを希望の光の道に導くことができる橋渡しをすることができますように用いてください。感謝して主イエス・キリストの御名によってお祈りします。アーメン
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