top of page

2024年5月26日 サムエル記第一11章

hccnichigo

『サウルの王としての活動の始まり』


 イスラエルがアンモン人に打ち勝った時にサウルが民に見せた行動に心が動かせられた。イスラエルがアンモン人を打ち破ると、民はサウルに言いました。「『サウルがわれわれを治めるのか』と言ったのはだれでしたか。その者たちを引き渡してください。彼らを殺します。」この者たちとは、10:27でサウルを軽蔑した人たちです。その時サウルは黙っていたのである。黙ることも神の時だったのではないでしょうか。


 だがサウルは民に「今日はだれも殺されてはならない。今日、主がイスラエルにおいて勝利をもたらしてくださったのだから。」13節 と言ったのである。サウルの民への寛容さは、まさに王の態度ではないでしょうか。これらのことは、すべて神の知恵からきたものです。この戦いの勝利が自分の手柄ではないことをサウル自身がよく知っていたと思います。主に栄光を帰すとはこういうことでしょうね。神への、サウルの謙遜な心が伝わってくるようです。このままずっとその順調な王の歩みをしてほしいと思うところですが、初心を忘れてしまったばかりに後に致命的な失敗を犯してしまうのである。

 

 そして、ギルガルに行ったサウルは、そこで民により再びサウルを王としたのである。彼らはそこで、主の前に交わりのいけにえをささげて、サウルが王になったことをサウルとイスラエルのすべての者は、そこで大いに喜んだのである。


 7節(抜粋)「サウルとサムエルに従って出て来ない者の牛は、このようにされる。」のところに目がとまった。サウルはどうしてそこでサムエルの名前を用いたのでしょうか。ある解説者によると、王に任ぜられたばかりのサウルより、預言者サムエルの名前がイスラエル全体に知られていたからではと述べられています。賢い選択だと思いました。 


 神への謙遜な心、人への寛容な心、軽蔑されても忍耐をもつ心、これらのことはすべて神の霊がサウルの上に下り、知恵と力を与えてくださったから戦いに勝利できたのではないでしょうか。

 

「しかし、聖霊があなたがたの上に臨むとき、あなたがたは力を受けます。」使徒の働き1:8(抜粋)


 愛する天の父なる神さま。サウルが勝てるはずのない戦いに勝利できたのは、彼に神の霊が下ったからできたことを学ばされました。私たちも、内住される聖霊に満たされた毎日を過ごすことができますように導いてください。そして、神への謙遜な心、寛容な心、忍耐をもつ心などを他者にももつことができますように助けてください。感謝して主イエス・キリストの御名によってお祈りします。アーメン


 
 
 

最新記事

すべて表示

2024年12月31日 ローマ人への手紙15章

『イスパニア伝道』  2025年も、主と共に歩む年でありますように、与えられた喜びで満たされ、溢れでて、未だ主を知らない方々へ祝福として流れ出しますように!  スペインには、サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼のという数百キロにわたる徒歩の道があって、巡礼路として毎年およ...

2024年12月30日 ローマ人への手紙14章

『信仰の弱い人を受け入れなさい』  昔、聖書の学び会で自分はこのように思う、その理由は聖書のこの箇所でこのように書いてあるからだと強く自己主張をしていた人を思い出す。聖書の学びが長く知識が豊富な人が、初心者で聖書知識にうとく、未だ信仰の弱い人を見下すような者がいるのことを経...

2024年12月29日 ローマ人への手紙13章

「権威に従い、律法を守り、主イエス・キリストを着る。」  ローマ人への手紙13章では、クリスチャンの行動の原則が、上に立つ権威に従い、律法を守り、主イエス・キリストを着る、と三つにまとめられています。  権威に従うとは、存在している権威はすべて、神によって立てられている。こ...

Comments


bottom of page