バプテスマのヨハネが宣べ伝えたのは「悔い改めのバプテスマ」(3)でした。そのメッセージに応えて多くの人がヨハネのもとへやってきました。しかしヨハネは、ただ神に立ち返ることだけではなく、立ち返った者にふさわしい生き方、すなわち実を結ぶことを求めました(8)。
その時、群衆、取税人、兵士の3者がヨハネに対して「私たちはどうすればよいのでしょうか。」と問います(10、12、14)
それに対するヨハネの答えは、悔い改めの実を結びなさい、ということでした。その実とは、隣人を愛することの実践でした。なぜなら隣人を愛することが、律法を守り行うことの本質だったからです。
ヨハネは、群衆には、自分の所用物を分け与えること。取税人には、その権威を搾取に使わないこと。兵士には、その力を奪うために使わないことを伝えました。
悔い改めは、反省とは違います。生き方を変えることです。自己中心というエゴに基づいて、自分の所有物に固執すること、権威や力を人を虐げ、人から奪うために使わないという生き方です。
むしろ、分け与えることをするとき、つまり隣人を愛することをその生き方とするとき、それが悔い改めの実を結ぶということになります。
私たちは、悔い改めるだけではなく、悔い改めの実を結ぶ者となりたいと願います。与えることの喜びのゆえに、持っている所有物、権威、力を、隣人を愛するために使っていきたいと願います。
天の父なる神さま
どうか、私たちが固執し、搾取し、奪うものではなく、与えられた所有物、権威、力を隣人を愛するために使うことができますように。
悔い改めの実を豊かに結ぶ者となりますように。聖霊が助け導いてください。
主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン 文:関真士
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