16章も15章から続いてイスラエルのそれぞれの部族への相続地の分割が始まりました。
16章では、ヨセフ族、マナセとエフライムは自分たちの相続地を受け継いだのである。ヨセフ族は、主の特別な顧みゆえに、他の部族の二倍の相続地を与えられました。
ここで創世記のなかで登場するヨセフのことを思い巡らしてみると、彼はじつに波乱万丈な生涯を送ったのである。彼は、実の兄たちの企みによりエジプトに売られ奴隷としての人生を送らせられたり、他者のために囚人にさせられたりの人生だったのである。でも、そのなかでも彼は、神に対して常に真実であり続けたのです。いろんな誘惑にも陥らなかったのである。自分を欺いた人々を赦したのである。ヨセフのこの愛と赦しを、主なる神はずっと心にとめておかれたのでしょう。後に彼はエジプトの総理大臣にまでなったのである。そして、自分をエジプトに売り飛ばした兄たちを赦し、救いだしたのである。
ヨセフの愛と赦しは、主が特別に顧みられて、こうして他の部族の二倍の相続地が与えられたのである。その恵みは、主なる神の約束通り子々孫々にまで受け継がれていくのです。私たちもそうなりたいものです。
ヨセフ族に対して、エフライム族の問題は、ゲゼルに住むカナン人を追い払わなかったことでした。なぜなら、カナン人を奴隷とすることで彼らを征服していると思ったのです。それで主に従っていると思ったのだと解釈されています。しかし、主なる神は、決して妥協しないで、完全に聖絶しなさいと言われているのです。どのようなことがあっても、主の御言葉に従っていくことが恵みに与らせていただけることである。
愛する天の父なる神さま。今日の御言葉を心から感謝します。
ヨセフの愛と赦しは、キリストの十字架そのものです。このレントの期間に与えられた私自身への課題でもあります。他者のために愛と赦しをもって祈り支えてあげることができますように助けてください。感謝して主イエス・キリストの御名によってお祈りします。アーメン。
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