「全世界に出て行き、すべての造られた者に福音を宣べ伝えなさい。」(15)
この御言葉は、復活のイエスが弟子たちに命じられた”大宣教命令”と呼ばれる箇所である。
弟子たちは、文字通りに全世界に出て行って福音を宣べ伝えた。そして、この福音は、東の果ての日本にまで届いたのだが、届くまでにどのくらいの年数がかかったのだろうか。
諸説あるが、フランシスコ・ザビエルの来日の時とするならば、約1549年かかったことになる。プロテスタントに至っては、1846年にベッテルハイムがイギリスから当時の琉球王国に派遣された。1859年には、長崎、横浜にヘボンをはじめとする4名の宣教師が米国から派遣されてきた。
日本にまで福音が届いたのは、意外と年数がかかっている。しかし、当時の移動手段を考えると無理もないだろう。それにしても、あのエルサレムにおける聖霊降臨から始まった福音宣教のうねりは、1859年経ってもあり続けたということだ。時間はかかったが、確実に福音は届けられた。そして、この福音宣教のうねりは、今もあり続けている。
今の時代、昔は何年もかかって命をかけて辿り着いた宣教地に、飛行機でひとっ飛びで着いてしまう。ZOOMで現地の人に直接語ることもできる。まさに全世界への福音宣教が一気に進む時代なのだ。
イエスさまの時代は、「すべての道はローマに通じる」と言われたように、ローマ帝国によって道路などのインフラが整備されていた。パウロの宣教は、その道があったおかげで進むことが出来たと言われている。
その道は、当時の最先端技術がもたらしたものだ。パウロが現代にいたら、現代における最先端技術であるインターネットも福音宣教のために用いただろう。
宣教方法は違えども、福音宣教のうねりの元は同じだ。あの使徒の働き2章から始まった福音宣教のうねりは、今も続いている。
私たちは、「全世界に出て行って」というイエスの命令に従って、福音宣教に励んでいきたい。
天の父なる神さま
私たちが、あなたからの大宣教命令に応えていくことができるように、聖霊の力に満たしてください。
今の時代においても、まだ福音を聞いたことのない人が大勢います。全世界に住む、すべての造られた者にあなたの福音を宣べ伝えていくことができますように。私ちが与えられたすべての機会とツールを用いていくことができますように。あなたの知恵を与えて
主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン
文:関真士
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