『心の中にあるものと心から出てくるもの』
マタイの福音書15章では、イエスが私たちの心の中にあるものが、私たちの行動や言葉を決定すると教えています。特に18節では、「しかし、口から出るものは心から出て来ます。それが人を汚すのです。」と語られています。これは、私たちの言葉や行動が、心の中にある思いや感情、意志から生じることを示しています。
1節から20節は、パリサイ人と律法学者、そして22節から28節にカナン人の女の例えを通して、教えが語られています。
パリサイ人と律法学者は、外見上は神さまを敬っているように見えてもその心は神から遠ざかっていました。彼らは自分たちの伝統や言い伝えを神さまの戒めよりも重視し、その結果、神さまから遠ざかってしまいました。
一方、カナン人の女性の心はイエスさまに対する信仰で満たされていました。彼女は自分の娘をとおして苦しんでいる困難を乗り越えるために、「しかし、彼女は来て、イエスの前にひれ伏して言った。「主よ、私をお助けください。」」(25節)とイエスさまを頼り、その結果、イエスさまから「りっぱな信仰」という賛辞を受け取りました。
私たちは、しばしば外見や行動に重きを置きがちです。しかし、イエスさまは私たちの心の中を見ています。私たちは、自分の心がどこに向いているのか、何を求めているのかを常に問い続ける必要があります。私たちの心が神さまに向けられているなら、私たちの言葉や行動も神を讃え、人々を愛するものとなるでしょう。
パリサイ人と律法学者の例えから自分たちの伝統や言い伝えに固執することなく、神の戒めを守ることが大切であることを学びます。また、カナン人の女性の例えからは、どんな困難に直面しても、イエスさまに対する信仰を持ち続けることが大切であることを学びます。
祈り: 愛する天のお父さま 私の心をあなたに向け、あなたの愛と真理で満たしてください。私があなたを讃え、あなたの愛を人々に示すことができるように導いてください。自分たちの伝統や言い伝えに固執することなく、あなたの戒めを守ることができるように助けてください。また、どんな困難に直面しても、あなたに対する信仰を持ち続けることができるように助けてください。イエスさまのお名前によりお祈りします。アーメン。
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