9章は、先住民(ヒッタイト人、アモリ人、カナン人、ペリジ人、ヒビ人、エブス人)の王たちはイスラエル人の侵入を恐れて、みなが一つになってイスラエル人と戦おうとしたが、ギブオンの住民たちは別の対策を計画した。
ギブオン人(ヒビ人のグループの一つである。)の策略は、古びた袋、古びた着物、ふるびた履物、そして、古くなったパンを見せて、遠い国から来た証拠として差し出すのであった。それらを見たら、さすがのヨシュアや族長たちも信じない訳にはいかなかったに違いない。そして、ヨシュアは彼らと盟約を結んだのである。
主はモーセを通してヒビ人の民と契約を結んではならない(申命記7:1〜6)と命じられたのにどうしてヨシュアは彼らと契約をむすんだのでしょう。それは、14節で語られている「主の指示を求めなかった。」からです。ヨシュアは、7章でアイとの最初の戦いの時に敗北した時も、主の指示を求めなかったのである。自分たちの判断こそもろく、弱いものはありません。今の私たちに言える教訓ではないでしょうか。
ヨシュアが彼らの嘘に気づいて下した最終的な決着は、欺きの罪のゆえに彼らはイスラエル人の奴隷となることを宣言したのである。ギブオン人たちも、命が守られたら何でもすることを述べたのである。彼らを殺さなかったのは、「主にかけて彼らに誓った。」19節(抜粋)というところに目がとまった。ヨシュアもそこは立派だと思った、どんなに小さなことでも主に誓うということはうそ、偽りのないものでなければならないのである。
「また、昔の人々に対して、『偽ってはならない。あなたが誓ったことを主に果たせ』と言われていたのを、あなたがたは聞いています。」
マタイ5:33
愛する天の父なる神さま。ヨシュアの失敗から学ばせて頂けたことを感謝します。どんな小さなことでもいつもあなたの指示を求めていくことができますように導いてください。感謝して主イエス・キリストの御名によってお祈りします。アーメン。
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