『主に背く者の末路』
ヨシャファテ王が先祖とともに眠りついたので、その子ヨラムが代わって王となった治世が記されています。彼は父親のヨシャファテ王とは正反対の行動をとりました。
王権を取得したヨラム王は自分の六人の兄弟を殺し、又、イスラエルの首長たち数人も殺したのである。血を分けた自分の兄弟を殺すとは、やはりどの国においても戦国時代に起こりうる定めだったのでしょうか。自分の王位が脅かされないように心配したからでしょう。しかし、ここでの最大の理由は、結婚した妻のアタルヤが北王国の最悪のアハブ王の娘だったからだと言われています。北王国では王位継承のたびに兄弟の殺人が繰り返されていたということです。そして、ヨラム王はアハブの家の者がしたように悪をおこなったのである。しかし、主なる神はダビデとの契約のゆえにヨラム王を亡ぼすことはしませんでした。ダビデの家系の灯が消えないようにされたのです。これが神の契約であります。
ヨラム王の悪への道は最高に達していました。高きところに偶像礼拝の場を築き、民にも偶像礼拝をさせたのです。その後に、ヨラム王のもとに、預言者エリヤから主の裁きの書状が届きました。主に祈ろうともせず、悔い改めようともしなかった彼は、その預言のとおりに敵に襲われ、多くのものが奪い取り去られたのである。そして、ヨラム王自身も大病で死にました。ヨラムの末路の悲惨なことが19節と20節で述べられています。
「民は、彼の父祖たちのために香をたいたようには、彼のために香をたくことはしなかった。」19節(抜粋)
「彼は惜しまれることなく世を去った。人々は彼をダビデの町に葬ったが、王たちの墓にはおさめられなかった。」20節(抜粋)
どれだけ栄華を極めた人生を走りぬいてきても、神に背いてしまうと、その人の末路が実に哀れなものになるということが示されました。
愛する天の父なる神さま。世の富、誉、などに心を惑わされてしまうということが多々にあります。そのような時に私達が神に背いてしまう道に歩むということがありませんように、義なる道へと導いてください。感謝して主イエス・キリストの御名によってお祈りします。アーメン
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