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2024年11月19日 歴代誌第二9章

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『シェバの女王』


 ソロモンの知恵を試しに、シェバ(サウジアラビア南方の貿易国で、古代歴史家ヨセフスによるとエジプトとエチオピアを支配した)から女王が訪ねて来た場面です。この女王がどのような質問をソロモンにしたのかは記されていませんが、ソロモンはその問いに全て答えたとあります。


 何が質問だったのか、想像してみました。異民族のエジプトやエチオピアを統治していたならば、どのようにしたら、平和に国を治められるかという事が考えられますし、そのために必要な法律や福祉などの社会政策を聞いたのかもしれません。もしくはもっと女王としての権威を保つ方法だったのかもしれません。どちらにしても、質問はソロモン王が答える事のできる範囲、つまり人間的な、この世の質問であったと思うのです。ソロモンの残した箴言には、主を恐れることは知識の初めで、主をより頼め、主を知れそうすれば恵みに預かると書き残していますので、その考え方にそった回答であったのだろうと思うのです。


 そのような中で、見落としてしまいそうな一節がありました。13節「一年間にソロモンのところに入って来た金の重さは、金の目方で六百六十六タラントであった。」ソロモン王と主の宮がいかに黄金に満ち溢れているかという説明なのですが、この数字に目を当ててみましょう。聖書には、三位一体なる神天を表す数字の3と東西南北の地上を表す4からなる数字、完全数の7であるとか、3x4=12の12部族や12使徒などの完全数が多く示されているのと対照的に、7に一つ足りない数である6は人間界を表す数字である事が分かります。そうしてこの六百六十六、666は黙示録にも出てくるのです。

 

 黙示録13章18節「ここに、知恵が必要である。思慮ある者はその獣の数字を数えなさい。それは人間を表す数字であるから。その数字は六百六十六である。」多くの学者は、ヘブル語のアルファベットは数字によって変換できるので、666は患難時代に世を支配する権威が与えられた者の名前をヘブル語にすると666になると解釈しています。 その数字がソロモンの統治の中に現れてくるのは実に不思議な事ではないかと、驚きました。


 ソロモンは知恵を与えられました、しかし神の子イエスではありませんから、どうしても天の完全数7には到達できない、地上の6の世界に住む私達と変わりがありませんでした、金銀は湯水のように入ってきて、確かに主の宮をきらびやかにして敬意を示したものの、政略結婚を続けて偶像礼拝の種をイスラエルに持ち込む事を許してしまったのです。


 マタイ6章29節「しかし、わたしはあなたがたに言います。栄華を極めたソロモンでさえ、この花の一つほどにも装っていませんでした。」主イエスは、神の創造された野の花と人として栄華を極めたソロモン王との比較されたのです。


祈り

 私達はどうしても、今日は何を食べようか、栄養補給のビタミンや薬を忘れていないか、自分の身体の事を心配してしまいます。自分はカルフォルニアに行くと現代の黄金に値する、賞金が数百億ドル貯まっているロッテリーを買って、当りましたら主のために使います、などと考えてしまいます。そのような自分の生活、自分の命の事ばかり心配したりするのをやめなさい。野の鳥や花を見なさいと主は言われています。あなた方は天の父にとってずっと価値のある者との言葉に感謝します。アーメン 

文: 森 宗孝


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