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2024年10月21日 歴代誌第一8章

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『ベニヤミン族』


 ベニヤミンのことをいくつか並べてみます。ヤコブが一番愛していたラケルは、主に願いやっとヨセフを得ますが、次男のベニヤミンは難産で、そのために亡くなってしまいます。ラケルは死を望み、その子の名をベン・オニ(私の苦しみの子)と名付けながら、ベツレヘムへ向かう途中でなくなります。ベニヤミンとは、苦しみの子という意味だったんですね。自分の姪っ子の二人は難産で苦しみ、絶対に子供二人目は産みたくないと、子供は一人だけとなっています。産みの苦しみを横でみているだけの男には、とても理解できることではありません。幸いにも、うちの次女は安産型のようで、3番目の娘を産む時など、産む寸前まで、テレビ番組の続きをベットで見ている余裕まであったのが信じられません。そういえば、教会に女性が多いという理由の中には、このようにして自分の中から新しい命を産み出すという、経験を持たれているゆえに、聖霊によって生まれ変わるという聖書のみことばが、我々、男どもよりも、心にすんなりと受け入れられるのが原因ではないかなぁと想像しました。


 話は戻って、ベニアミンの受け継いだ土地ですが、主にエルサレム(もとはエブス)やエリコ、ベテルはベニヤミン族の土地で、その南のベツラハムからヘブロン、エジプトに近いカデシュ・バルネアまでがユダ族の広い土地です。この2部族が南ユダ王国で、残りの10部族が北イスラエル王国と分裂してゆくのです。


 さて、今度はイスラエルの覇者の歴史を長子の権利から見てみると、まずはヤコブからイサクへ、やがてレビ族のモーセへ、そしてエフラエム族のヨシュアへ移行、その後ベニアミン族のサウル王、約束されていたユダ族からダビデ、ソロモン、そうしてついに主イエスとつながっているわけですが、このベニアミン族からは、サウル王が出てきます。33節「ネルはキシュを生み、キシュはサウルを生み、サウルはヨナタン...と続きます。」サウル王は、主から選ばれた王であったにもかかわらずに、彼の後年には主の目に悪い事を行ってしまいました。


 さらにユダヤ民族をペルシャで救ったエステル記のエステルも、異邦人伝道のパウロもベニアミン族出身なのです。しかし、ベニヤミン族は激しい気性なのでしょうか、士師記20章には、全イスラエルがベニヤミンの2万5千人が倒れたとありますから、12部族がいつも団結していた訳ではありません。やがて和解して部族内での戦いはおさまりました。


祈り

私たちにとって馴染みの浅い、ベニアミン族の系図ですが、このようにしてイスラエル民族の歴史を学びながら、私たちも主が長い長い年月をかけて、救いの手を伸ばされている事を覚えて、主イエスがブドウの木として、私たちが枝として主に繋がる時に、イスラエル民族と同様に神の子となることに感謝致します。 アーメン  

文: 森 宗孝


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