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2024年10月16日 歴代誌第一3章

 系図が続くこの箇所は、聖書通読の難所です。しかし、系図の書かれた意味を考えると、そこから恵みの泉が湧き出ます。


 歴代誌は、ダビデ王とその子孫に焦点が当てられています。なぜなら、ダビデの血筋からメシヤが誕生するからです。系図を記すことでメシヤ到来を待ち望むという期待を持たせるのです。ユダヤ教会の聖書(旧約聖書)では、歴代誌は最後の書になっています。それも、ユダヤ民族のメシヤ待望の願いを意味しているのです。ですからイエスが「ダビデの子」と呼ばれたのは、来るべきメシヤはあなたですね、という意味が込められています。


 3章には、そのダビデの系図が記されています。しかし、その中に「捕らわれ人エコンヤの子は、その子シェアルティエル、」(17)という箇所があります。「捕らわれ人」とは、バビロン帝国によって南ユダ王国が滅ぼされてときのことを示しています。王であるエコンヤ(エホヤキン)は、バビロンに捕囚となって引かれていったのです(Ⅱ列王記24:15)


 この記述は、メシヤが誕生するはずのダビデの子孫が敵の国に捕らわれて行ったという屈辱的な出来事なのです。しかし、あえて「捕らわれ人」という記され方をされているは、このバビロン捕囚の出来事を決して忘れてはいけないということなのです。過去の失敗をあえて記すことで、二度と同じ失敗を犯してはならないという警鐘の意味があります。


 そして真のメシヤであるイエス・キリストが来られたとき、この捕らわれ状態から解放されるのです。ある神学者によれば、現在のユダヤ人は、まだバビロン捕囚の中にあると理解しているそうです。なぜなら彼らにとってメシヤはまだ来ていないからです。


 しかし私たちはイエスをメシヤとして信じているのです。ゆえに私たちはすべての罪の鎖が断ち切られ、神の子とされたのです。この恵みを心から感謝します。 



天の父なる神さま


イエスをメシヤとして信じることができたことを感謝します。私たちは罪の奴隷状態から解放されました。捕らわれ人から自由の人へと変えられました。この恵みに心から感謝いたします。

 主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン

                                文:関真士


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