申命記29章はモアブの地で結ばれた契約が記されている。それは、モーセの新しい説教とか、モーセの訣別説教などと言われています。
モーセは、ホレブ(シナイ契約)で結んだ契約をここで民に更新することを求めています。ちなみにホレブ(シナイ契約)契約とは、モーセが民を代表してシナイ山に神と契約を結び、神がイスラエルの神となり、イスラエルが神の民となるという契約関係が成立したことをいう。
そして、モアブ契約とは、川端光生師(キリストの栄光教会牧師)は、モアブ契約の特徴を「悔い改めによる祝福の回復の契約」という一言で表現しておられる。つまり、主に反逆し災いを受けても、主に立ち返り、悔い改めるならアブラハムの祝福が回復されるという契約だということです。
29章では、モアブの地での契約、歴史に基づいた勧告、契約を結ぶ人たち、そして、契約の祝福と懲罰の勧告が記されている。なかでもふれられたみことばは、29節である。
「隠されていることは、私たちの神、主のものである。しかし現されたことは永遠に私たちと私たちの子孫のものであり、それは私たちがこのみおしえのすべてのことばを行うためである。」申命記29:29
上のみことばにふれられた。ある解説者によると、まだ書き記されていないみことばは、隠されたみことばであり、それは、主のものですが、書き記されたみことば、すなわち、啓示されたみことばは、私たちと子孫のものであるということです。
そのみことばに対して、私たちに責任があるのです。ですから、まだ明らかにされていないことは主にゆだね、既に現わされたみことば、すなわち真理の書である聖書のみことばを学び、そのみことばに堅く立って生きる者でなければなりません。そのように歩む者を、神が豊かに祝福してくださるのです。
いまの私たちクリスチャンに言えることで、主のみことばを学び、信じて受け入れ、そのみことばのなかで生きることができたらどれだけの祝福があるでしょう。神は、私たちにそれを望まれておられることだと思います。なぜならそれらのことが祝福の条件となるのです。
「また、みことばを実行する人になりなさい。自分を欺いて、ただ聞くだけの者となってはいけません。」ヤコブの手紙1:22
天の父なる神さま。御名をほめたたえます。今日のみことばを心から感謝します。聖書を読み、聞き、学び、みことばのなかで生きていけるように歩ませてください。感謝して主イエス・キリストの御名によってお祈りします。アーメン。
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