top of page

2024年1月12日 申命記27章

hccnichigo

 27章は、イスラエルの民が、いよいよヨルダン川を渡って約束の地を入っていこうとする緊迫感のようなものを感じる。 

 このとき、のろいの宣言がなされる(12~26)。その内容は、家族について、社会的弱者について、性的倫理について、殺人についてである。

  

 ここに記されていることは、すべて現代においても同じである。その中でも、特に心に止まるのは、社会的弱者に対する配慮である。

「隣人との地境を移す」(17)の意味は、強い者が弱い者の土地を勝手に奪ってはならないという意味である。

「目の見えない人」目が見えないことは罪に対する刑罰であり、その人は神からのろわれた者であるという考えとは正反対である。神は目の見えない人を大切にしておられる。

「寄留者」これもまた、ユダヤ人が神から選ばれた民族であり、その他は異邦人とされ、神からのろわれているとみなされていた事とは正反対である。神は寄留者(異邦人)を顧みておられる。

「孤児、やもめ」社会的に生活が出来ない貧しさの中におかれ、多くは物乞いや娼婦となっていた。

 神は、「さばきを曲げる者はのろわれる。」と言われている。それは、これらの人々に対する間違ったさばき、それは差別、排除、虐げることを禁ずるものだ。そして正しいさばき、つまり正義と公正を行い、弱者を保護し、助け、尊重することだ。


 イエスさまが来られたとき、ユダヤの社会は、まさに曲がったさばきが行われていた。律法とは、人を正しい道に導き、助けるためにある。律法の正しさとは、愛することなのだ。愛さないことが罪であり、のろい(神との関係の断絶)をもたらす。

 私たちは、曲がったさばきではなく、正しいさばきに心をとめていきたい。


 天の父なる神さま

 どうか私たちが、曲がったさばきではなく、正しいさばきを行う者としてください。特に社会的弱者と呼ばれる人たちに、イエスの心をもって接することができますように。神の国が拡がり、その価値観がこの世に拡がりますように。

 主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン        

                                 文:関真士


 
 
 

最新記事

すべて表示

2024年12月31日 ローマ人への手紙15章

『イスパニア伝道』  2025年も、主と共に歩む年でありますように、与えられた喜びで満たされ、溢れでて、未だ主を知らない方々へ祝福として流れ出しますように!  スペインには、サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼のという数百キロにわたる徒歩の道があって、巡礼路として毎年およ...

2024年12月30日 ローマ人への手紙14章

『信仰の弱い人を受け入れなさい』  昔、聖書の学び会で自分はこのように思う、その理由は聖書のこの箇所でこのように書いてあるからだと強く自己主張をしていた人を思い出す。聖書の学びが長く知識が豊富な人が、初心者で聖書知識にうとく、未だ信仰の弱い人を見下すような者がいるのことを経...

2024年12月29日 ローマ人への手紙13章

「権威に従い、律法を守り、主イエス・キリストを着る。」  ローマ人への手紙13章では、クリスチャンの行動の原則が、上に立つ権威に従い、律法を守り、主イエス・キリストを着る、と三つにまとめられています。  権威に従うとは、存在している権威はすべて、神によって立てられている。こ...

Comments


bottom of page