2章では、ローマ皇帝ネロによる歴史に刻まれるような大迫害という外側からの攻撃に加えて、教会の内側にも激しい戦いがあったことが分かります。それは偽預言者、偽教師の出現です
「しかし、御民の中には偽預言者も出ました。同じように、あなたがたの中にも偽教師が現れます。彼らは、滅びをもたらす異端をひそかに持ち込むようになります。自分たちを買い取ってくださった主さえも否定し、自分たちの身に速やかな滅びを招くのです。」(1節)
ペテロは、激しく容赦のないことばで、この偽者たちに神の裁きを宣告します。そして、この偽者たちに惑わされた者たちに対しても次のように述べています。
「義の道を知っていながら、自分たちに伝えられた聖なる戒めから再び離れるよりは、義の道を知らなかったほうがよかったのです。」(21節)
ペテロの激しい感情が伝わるようです。今も教会は、外から、内から、絶えず攻撃にさらされています。私たちは、目を覚まして、霊的戦時下であることを自覚し、敵であるサタンの策略を見抜いていかなければなりません。
自分たちが宣べ伝えている宣教のことばは、間違っていないだろうか、真理のことばから差し引き、あるいは付け加え、真理のことばを曲げてしまってはいないだろうか。十字架のキリストを真っすぐに語っているだろうか。私たちは、自らを振り返り、常に自己吟味を忘れてならないのです。
私自身、健全な聖書からのメッセージとは、会衆が耳を開きたくなるようなメッセージであると同時に、耳をふさぎたくなるようなメッセージでもあると思っています。真理のことばとは、人々が最も聴きたくない人間の罪と死を語ります。同時に最も聴きたい愛と赦しを語ります。この両方が語られて初めて、十字架のキリストを指し示すことができるのです。
天の父なる神さま
外にも内にも敵であるサタンが働いている中で、私たちは真理に堅く立って動かされることなく主の業に励むことができますように、私たちを励まし、助けてください。
真理のことばを真っすぐに解き明かす者として用いてください。偽りを見分ける霊的洞察力を与えてください。
この悪い時代にあって、なお主の業に励み、主の再び来られる日を待ち望みます。
主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン
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