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2023年9月12日 ペテロの手紙第二1章

「この世の腐敗から免れる」


もしも罪人である私達の救いの条件が、私達の行いによって決まるとしたら大変な生活となります。欲望がもたらすこの世の腐敗を避けるために、修道院生活のように隔離され、自制と忍耐によって清められ、救われると言う考え方は、昔からありました。イスラエルの死海に近い荒野で死海写本を書き写していたクムランは、まさに修道院的生活をして、1日に何回も水に浸かり、身の清めに熱心な党派でありました。それから現代に至るまで、救われるために、この世から隔離して生きようとする努力は、確かに現代でも続けられてる考え方です。


 確かに、腐敗がすすむこの世にあって、自力で兄弟を愛し、敬虔に暮らし、忍耐と自制を持って徳を高める事は、到底満足できるレベルにまで自分の努力では達成できない事も事実で、キリストの花嫁として白い花嫁ドレスも、炭鉱の中のようなこの世で着ていれば、当然すすに汚れてしまいます。それでは、我々は神の救いを受けられなくなるのでしょうか。


 ペテロは、こう強調しております。5~7節「だからこそ、あなたがたはあらゆる熱意を傾けて、信仰には徳を、徳には知識を、知識には自制を、自制には忍耐を、忍耐には敬虔を、敬虔には兄弟愛を、兄弟愛には愛を加えなさい。」 

 ペテロは先ず第一に信仰をあげている事に注意を向けましょう。


 私達が、この欲望に満ちた腐敗の世でも、一歩前に進める事が出来る事は、主を信頼する事ではないでしょうか、信頼することから信仰が生まれてきます。いや信頼する事によって、聖霊の力を受けて信仰に至るのかもしれませんが、自力でできることはまず信頼する事だと思うのです。ペテロは、その信仰を土台にして、徳を、みことばの知識を加え、自制、忍耐が訓練されて敬虔な人格が与えられ、さらに兄弟愛に愛を加えなさい、そうすれば、この世の腐敗から免れ、神のご性質に預かる者となることができ、隠遁生活を営むのではなく、罪の世においても神の子として、光を与える存在になってゆくのですと強調しているのです。


 11節「このようにして、私たちの主であり救い主であるイエス・キリストの永遠の御国に入る恵みを、豊かに与えられるのです。


 救いの恵みを受け、永遠の御国に入る条件は、まず主を信頼することで信仰が芽生えることから始まるのです。その信仰の土台に德を加え、知識を増し、自制、忍耐、敬虔、兄弟愛を加える事によって決してつまずく事がなくなるようになるとペテロは強調しているのです。


 そして、この腐敗した世を、暗い所を照らすともしびとして、主イエスの再臨の約束を信頼して、聖書のみことばに絶対の信頼を持って生きなさい、自分は天からの御声を自分で聞いたのです。と私たちに証人として伝えてくれています。


祈り

 主イエスと共に暮らし、天からのい御声を自ら聞いた生き証人としてペテロが語ってくださる、みことばに感謝いたします。主を信頼し信仰の芽が育ち、徳から兄弟愛が加えられますように、私たちにも主の御手が伸ばされて、やがて天の御国に導かれますように アーメン


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